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女子埴輪「つぼ型」判明 あすから北区で復元品展示

◆浜松・都田で発掘、調査

復元された「はそうを持つ女子埴輪」=浜松市役所で

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 浜松市は八日、胸の上部分しかない状態で市博物館(中区)に所蔵されていた「はそうを持つ女子埴輪(はにわ)」が、胴体部分がくびれたつぼ型の埴輪だと分かったと発表した。土器と埴輪の特徴を併せ持つ全国的にも珍しい形状。市が八月に公表した別の人物埴輪と同様に、愛知県の職人の影響を受けて作ったと推定され、市は「独自に発展した埴輪制作の文化が東海地方に根差していた可能性がある」としている。

 市文化財課によると、二〇一三年度に実施した郷ケ平(ごうがひら)古墳群六号墳(北区都田町)の発掘調査で出土した九点の人物埴輪のうち、三点の復元に成功した。これを受け、市博物館が、出土した破片と、昭和二十〜三十年代に出土した胸の上部分の女子埴輪を接合した結果、同じつぼ型と分かった。大きさは高さ三十センチ、幅三十センチ。頭部と土台部分は復元できていない。

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 今回の女子埴輪は、酒などを注ぐ「はそう」と呼ばれる須恵器を手で持ったタイプ。須恵器は、四世紀末〜五世紀初頭に朝鮮半島から渡来人が日本にもたらした灰色の土器。女子埴輪は六世紀前半に作られたとみられ、胴体部分にも注ぎ口とみられる穴が複数ある。

 愛知県の尾張、三河地方でも、つぼ型ではないものの土器の特徴がある人物埴輪が出土している。市の担当者は「調査を続け、いずれは地域社会の在り方を探るものにしていきたい」と話している。

 市は十〜十八日、復元した女子埴輪を北区の市地域遺産センターで展示する。月曜休館。(問)同センター=053(542)3660

(松島京太)

 

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