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西陣織を着たピアノ 湖西と磐田の会社がコラボ製作

◆日本文化や技術 世界発信狙う

西陣織をあしらったピアノを紹介する荻野光彦さん=湖西市新居町で

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 湖西市新居町のオギノピアノ工房は、磐田市匂坂中のふすま製造「富士産業」とコラボレーションし、京都の西陣織をあしらったアップライトピアノを製作した。完成品はまるで着物を着せたよう。二〇二〇年東京五輪・パラリンピックで訪日外国人客の増加を見込み、日本の伝統文化と楽器のまち・遠州を世界に発信することを狙う。

 正面のパネルや鍵盤横の部分、椅子に西陣織の生地を貼り付け、上から透明な塗料を塗って仕上げた。西陣織は、赤地に金糸や銀糸が織り込まれた「流水桜」という模様で、見る角度によってキラキラと輝く。側面には、特注の金色の飾りひもも付けた。「糸目や織りの技術を見て感じてもらい、これぞ日本のピアノだ、とアピールしたい」とオギノピアノ工房店長の荻野光彦さん(51)は話す。

 工房ではもともとピアノの調律や修理をしていたが、家庭で使われなくなった中古品を新たなデザインに生まれ変わらせる事業も十年ほど前から始めた。これまでに洋風の家に合う白いピアノのほか、風神雷神図や井伊直虎をテーマにした和風のピアノも製作した。荻野さんの兄で工房代表の恒夫さん(56)が製作や調律を担当している。

 今回のコラボは、西陣織や京友禅を使ったふすまや扉も手掛ける富士産業が持ち掛けた。社員の永田義晴さん(58)は「着物も、ふすまも、ピアノも需要が少なくなってきている。協力することで、日本の文化や技術に再び光が当たるきっかけになれば」と期待する。

 ピアノは税込み五十五万円から。(問)オギノピアノ工房=053(594)5855

(片山さゆみ)

 

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