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明治維新「廃関」の軌跡 新居関所史料館で企画展

関所廃止前後の資料が並ぶ会場=湖西市新居町で

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 百五十年前に江戸から明治へ時代が移り、湖西市新居町の新居関所も一八六九(明治二)年に廃止された。その前後の歴史や人々の生活、交通の変化が伝わる資料を集めた企画展「廃関150年〜明治維新 関所の夜明け」が、同町の新居関所史料館で開かれている。

 明治維新前、幕末の鎖国制度崩壊後になされた関所通行規定を緩和する手形や、関所廃止後、それまで渡船のみだった交通が東海道線開通、国道浜名橋開通に至る変化を示す写真資料などが展示されている。

 有栖川宮熾仁(たるひと)親王から下賜された「菊花蒔絵硯箱(まきえすずりばこ)」や一八七三〜七六年ごろに新居学校として撮られた最古の関所建物の写真も展示。江戸時代、浜名湖周辺の村々に通行人監視義務を課した「海辺改め」に関する手形や海苔(のり)漁業に必要な関所の許可「海苔鑑札」、関所があることで浜名湖の西と東とでは結婚が難しかったことが分かる資料も並ぶ。

 徳川家茂(いえもち)が新居関所を通過する様子を描いた浮世絵(一八六五年)と、一九二一年当時、新居町役場として使われていた関所建物前で低姿勢で客を歓待する役場職員を描いた「東海道五十三次漫画絵巻」との対比も見どころの一つ。担当者は「時代が大きく転換した明治維新で関所や新居町もどう変遷したか。現存する全国で唯一の関所建物とともに歴史を振り返ってもらえたら」と話している。

 二十八日まで。月曜休館(祝日の場合開館)。大人三百十円、小中学生百円。(問)新居関所史料館=053(594)3615

(野村由美子)

 

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