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富士で来秋「北斎サミット」

◆市など近く実行委立ち上げ

この場所から見える風景を葛飾北斎が描いたとの説がある「駿州片倉茶園ノ不二」を紹介するパネル。「富士市に残る北斎の足跡をたどる会」が昨年、設置した=富士市中野の法蔵寺で

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 来年、没後百七十年を迎える江戸の人気絵師、葛飾北斎(一七六〇〜一八四九年)ゆかりの自治体などが集まり、国内外へ向けて情報発信や観光面での活用を話し合う第一回の「北斎サミット」(北斎サミットジャパン委員会など主催)が、来年十月に富士市で開かれる。

 市内には北斎が「富嶽三十六景」で題材にしたとみられる場所が三カ所あるなど縁が深い。新たな文化・観光資源としての活用を探る市や市民団体、同委員会などが開催に向け、近く実行委を立ち上げる。

 北斎サミットジャパン委員会は、ノンフィクション作家で「知られざる北斎」の著者でもある神山典士さんを委員長に、今年六月に発足。北斎が暮らした東京都墨田区や、晩年の作品が残る長野県小布施町などの有志をメンバーに、ゆかりの地を訪ねる巡礼大会などの活動を行っている。

 富嶽三十六景のうち「駿州(すんしゅう)片倉茶園ノ不二(ふじ)」を描いた場所ではないかとの研究が進む富士市中野の法蔵寺を今年八月、神山さんが視察。調査を進める市民団体「富士市に残る北斎の足跡をたどる会」のメンバーや市職員らと交流する中で、サミット開催が決まった。

 サミットは来年十月十九日、富士市のロゼシアターで開催予定。プログラムは今後詰めるが、北斎に縁のある自治体の関係者らによる活動報告やシンポジウムのほか、市内のゆかりの地巡りなどを予定する。

 著書の取材で海外を訪れ、北斎が国内よりむしろ国外で愛されていることに驚いたという神山さん。「(北斎関連の文化遺産は)海外からの観光客を増やすコンテンツとして育てることができる。富士市が初回のサミット開催に熱を込めて手を挙げていただいたのは非常にありがたく、百七十回忌に向け、富士や静岡の魅力も併せて国内外にPRしたい」と意気込んでいる。

(前田朋子)

 

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