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優良事業所など表彰 県障害者雇用大会

厚生労働大臣表彰を受ける芹沢朋美さん(中)、神沢博幸さん(右)=静岡市葵区で

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 障害者雇用支援月間(九月)に合わせ、県障害者雇用促進大会が十二日、静岡市葵区の静岡商工会議所であり、障害者雇用に積極的に取り組む企業や、模範的な職業人として活躍する障害者らが表彰された。

 厚生労働大臣表彰では、障害者雇用優良事業所に村上開明堂(静岡市葵区)、優秀勤労障害者にリースサンキュー(沼津市)所属でいずれも勤続三十一年の芹沢朋美さん、神沢博幸さんが選ばれた。

 難波喬司副知事は冒頭のあいさつで、県などが国のガイドライン(指針)に従わず独自判断で雇用率を算出していた問題に触れ「不適切な事務処理で県民の信頼を損ねたことを深くおわび申し上げたい」と陳謝した。

 その他の表彰された事業所、個人は次の通り。

 知事褒賞 サンリツ工業本社工場(静岡市)大一セラム(富士宮市)日清紡ホールディングス新規事業開発本部開発室藤枝出張所(藤枝市)三島信用金庫(三島市)酪農王国(函南町)深沢法男(静岡市)▽独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構理事長努力賞 ヤマハアイワークス(浜松市)手登根悟(沼津市)原田貴志(浜松市)

◆相次ぐ不正…国や県に怒り

 県障害者雇用促進大会で表彰を受けた県内企業からは、国や県などによる障害者雇用の水増し問題について、憤りや改善を求める意見が聞かれた。

 バックミラー製造の村上開明堂で人事などを担当する長谷川猛取締役は「障害者手帳を確認して真面目に雇用に取り組む企業にとって、(公的機関の)不正は残念としか言いようがない」と話した。

 同社では、社員約千百人のうち障害者十八人を雇用。段ボールの組み立てやバックミラーの検査など障害特性に応じた配置を心掛け、勤続三十年を超える障害者もいるという。長谷川取締役は「誰にでも活躍できる場がある。役所で働くことを望む障害者も多いはずで、適した部門を用意することも必要では」と指摘。手帳の確認を怠っていた自治体については「確かにデリケートな部分ではあるかもしれないが、採用して今後働いてもらうことを考えると確認するべきだ」と述べた。

 圧電セラミックス製造の大一セラムは、社員八十人のうち障害者が八人で雇用率は10%と、法定雇用率の2・2%を大幅に上回る。通勤が困難な従業員の職場への送迎やトイレの改修など設備面での工夫を行っているという。

 関沢新一社長は「障害者雇用率を上げようと募集しているわけではない」と力を込め、水増し問題について「雇用率の達成など数字の面が取り沙汰されているが大切なのは障害者も含め、社員がいかに長く働き続けられるかを考えていくこと」と話した。

(三宅千智)

 

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