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静岡大・石井潔学長に聞く

◆中日新聞と連携講座 11日開講

大学教育について語る静岡大の石井潔学長=静岡市駿河区で

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 静岡大と中日新聞東海本社の連携講座「静岡大学の現在」が今月から来年一月にかけての毎月一回、静岡大浜松キャンパスで開かれる。十一日の開講を前に各テーマの内容や担当する先生について、石井潔学長に聞いた。

 −まず講座の狙いから。

 静岡大の現在がよく分かる講座になっている。川田善正先生は、レーザー光を用いて細胞の微小な動きを見るという技術で第一人者。木村浩之先生は海底堆積物からメタンを取り出す技術で成果を出しており、川根温泉ホテル(島田市)で実用化されている。狩野芳伸先生は人工知能(AI)が東大合格を目指す「東ロボくん」というプロジェクトで社会科を担当していた。人間とAIがどう違うのか、という視点で面白い話が聞けると思う。いずれにしても、どなたも一線級の先生ばかりだ。

 −どのような人たちに講座を聞いてほしいか。

 細かい専門的な話というより、分かりやすい話が聞けると思う。老若男女問わず、いろんな人に聞いてもらいたい。

 −多様な分野の先生たちの講座が聞ける。

 地域の人たちは、静岡大を安定した大学だと評価してくれているかもしれないが、どういった研究に力を入れているかはあまり知らないと思う。この講座を聞いてもらえれば、静岡大がいろんな領域で挑戦していることが分かると思う。

 −学長になって約一年半。見えてきた課題は。

 これまで大学は、それぞれの研究分野について次の世代の学生に伝えていけば良いという姿勢だったが、もうそれではいけない。大学の資源を十分に使い、柔軟な人材を育てていかないといけないと痛感している。

 −経団連が就職活動の「ルール廃止」の方針を示した。

 現在のルールが一部、有名無実化しているのは確か。就職活動の時期を撤廃するのなら、日本の全ての企業が通年採用になるというところまで徹底してほしい。ただ「ルールを決めたけれど、誰も守ってくれないのでやめました」というだけなら、少し乱暴な話だと思う。

 −浜松医科大と法人統合するという話も進んでいる。

 よく注目されるのは光医工学の提携だが、光に限らず、医療用ロボット、医薬品の開発、介護、ビッグデータのAIによる解析など、広い分野で協力できる。われわれの強みと医療を結びつける大きな機会になるのではないか。

(聞き手・鎌倉優太)

 いしい きよし 東京大大学院人文科学研究科博士課程単位取得。1988年静岡大教育学部助教授、教育学部教授、教育学部長を経て2017年4月から現職。

◆講座の日程

 (1)11日 川田善正・工学部長「ナノフォトニクス最前線〜レーザーが拓(ひら)くナノテクノロジー〜」

 (2)10月9日 朴龍洙・グリーン科学技術研究所長「カイコは素晴らしいバイオファクトリー」

 (3)11月13日 木村浩之・グリーン科学技術研究所・理学部教授「海底堆積物からの贈り物、メタン!〜基礎研究から社会実装まで〜」

 (4)12月11日 峰野博史・情報学部教授「人工知能が拡(ひろ)げる農業の可能性」

 (5)1月22日 狩野芳伸・情報学部准教授「コンピュータは言語を操れるか〜自然言語処理による知的システム構築の挑戦〜」

 ※時間はいずれも午後6〜7時半。

 申し込みは、ファクス=054(238)4295、Eメール=kaiho@suml.cii.shizuoka.ac.jp、はがきのいずれかで先着順。郵便番号、住所、氏名、振り仮名、電話番号、参加回を明記する。はがきは〒422 8529  静岡市駿河区大谷836 静岡大地域創造教育センター 連携講座係へ。(問)054(238)4817(平日午前9時半〜午後4時)

 

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