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雑穀、日本人の体に合う 水窪で研究者らシンポ

水窪在来アワなどを収穫した畑の中の会場で雑穀料理を味わう参加者=浜松市天竜区水窪町で

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 アワやヒエなどの雑穀の価値を見直し活用を探る「雑穀研究会第三十二回シンポジウム」が三日、浜松市天竜区水窪町で初めて開かれた。水窪で雑穀を栽培するNPO法人こいねみさくぼと、水窪産の雑穀を和菓子に使う春華堂(中区)が地域活性化のため誘致。研究者の発表や創作料理を提案する夕食会もあり、雑穀の魅力をアピールした。

 市水窪文化会館であったシンポには四十人が出席。民間企業や研究者が、食物繊維やミネラルなどの栄養豊かな雑穀の特長や国内外での活用例を発表した。

 スポーツ選手の腸内細菌を研究する企業「AuB(オーブ)」(東京都)は、雑穀の継続摂取が腸内細菌に与える影響の調査結果を報告。被験者十六人が四〜五月、アワ入りおにぎりなどを食べ続けたところ、腸内環境が良好であることを示す腸内菌の多様性が17・7%上がり、美肌菌(エクオール産生菌)も44・7%増えたという。

 同社取締役の冨士川凛(りん)太郎さん(38)=水窪町=は「昔ながらの雑穀は日本人の体に合う。スポーツ選手の体調管理にも生かしたい」と展望を述べた。

 標高一、一〇〇メートルにある旧カモシカと森の体験館周辺では同日夕、NPOなどでつくる実行委が主催し、地元の食材と雑穀をフレンチや和食に応用した創作料理の食事会が開かれた。この日のため水窪在来アワなどを栽培、収穫した高原の畑の中に会場を設け、出席者が雑穀料理の魅力に触れた。

 NPO理事長の中政俊さん(62)は「水窪全体をブランド化したい。取り組みの第一歩になった」と話す。NPOとともに雑穀生産に取り組んで四年目の春華堂は、来年も雑穀を活用したイベントを水窪で企画したいという。

(島将之)

 

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