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浜松の彦尾鶴亀連・屋台 90年ぶり新調

新調した屋台を引き回す住民ら=浜松市西区入野町で

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 浜松市西区入野町の彦尾地区「彦尾鶴亀連」が屋台を新調し、二日、地元住民にお披露目した。戦前の九十年前に旧屋台を造った先人たちの思いを受け継ごうと、住民有志で寄付金を集め、宮大工が旧屋台と同じ鶴や亀の彫刻を施した。十月六、七日の秋祭りで引き回される。

 入野町の秋祭りでは八台の屋台が町内を巡る。彦尾地区の屋台は最も古く、老朽化していたため、有志が屋台建設委員会を立ち上げ五年前から準備してきた。

 新屋台は高さ四・七メートル、幅二・七メートル、奥行き四・四メートルほどで、旧屋台より一回り大きい一層式軒唐破風(のきからはふ)。樹齢三百四十年の森町産のヒノキを使った。屋根の前と後ろには鶴と亀、仙人が彫られた。中国の故事が由来で、旧屋台の彫刻と同じデザインだ。上村禎一委員長(71)は「先人たちの思いを受け継ぎたいという気持ちが強くなった」と語る。

1935(昭和10)年ごろに撮影された旧屋台

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 一九二八(昭和三)〜三五(同十)年ごろに造られた旧屋台。今回、準備を進めている時に、当時の「六十三軒から五百二十一円を集めた」と書かれた資料が見つかったという。

 委員会には百五十人が関わり、約三百人から五千万円以上の寄付金を集めた。梅田伸・入野町彦尾自治会長(70)は「今なら団塊の世代が力を合わせられる。良い機会だと思った」と振り返る。二日は町内で落慶式があった。子どもたちが「祭りを通して地域の人たちと仲良くなる」と宣誓し、試し引きをした。

 地区には約八百世帯が暮らすが、引っ越してくる若い家族も多い。鶴見利道副委員長(72)は「新しい人たちもどんどん受け入れ、新しい屋台と一緒に地域を盛り上げたい」と話した。

(鈴木凜平)

 

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