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防災週間 各地で訓練

隣近所で助け合う「防災隣組」で、安否確認の訓練をする参加者ら=浜松市浜北区で

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 防災週間(八月三十日〜九月五日)の二日、静岡市での県総合防災訓練をはじめ、県内各地で防災訓練があった。自主防災組織を主体とする避難所開設や安否確認、県警や医師による遺体収容所の運営など、さまざまな訓練を通じて、大規模災害への備えを確認した。

◆浜北区 安否確認「ご近所力」

 浜松市では各地の自主防災隊が放水や安否確認の訓練などをした。

 三〜五世帯ごとに「防災隣組」をつくる浜北区小松八幡町内会は、四百三十一世帯、千四百四十三人を対象に、独自の防災名簿を使って安否確認をした。

 各世帯は朝、避難場所に集まり、組長が名前、性別、年齢を記入した名簿で確認。組長は、数組をまとめる班長に報告し、班長は小松八幡公会堂に設けた本部で、確認できた人と不明者の数を町内会三役に伝えた。

 小松八幡町内会はご近所さんで助け合う「近助(きんじょ)」を提唱。二〇一一年から年二回、昼間と夜間にも安否確認訓練をしている。本部にいの一番に駆けつけた宮本絵里奈さん(36)は「顔見知りなので、避難場所にいない人がどこにいるか、確認もしやすい」と近助の効果を話した。

(宮沢輝明)

◆葵区 遺体収容所の運営訓練

 静岡市葵区駿府町の市中央体育館では、遺体収容所の運営訓練があった。県警警察官や市職員、歯科医師や葬祭業者ら百二十人が検視や身元確認、遺体措置などの流れを確認した。

 体育館のブルーシートや卓球台、机などを使用し、検視や安置場所の間仕切りを設営。遺体に見立てた人形が運び込まれると、警察官が身体的特徴などを記録した上で、医師の検案で死因を特定。歯の治療痕などから歯科医師が身元確認を試みた。収容所の衛生状況を保つため、市職員が遺体の全身を消毒し、傷口を布でふさぐ訓練もした。

 県警捜査一課の大嶋将司統括主任検視官は「災害時には短時間で収容所を設置するとともに、行方不明者届の受理などの要望にも応じなければならない。迅速な動きが必要」と話した。

(西田直晃)

◆掛川 避難所の運営、各地区が分担

 掛川市の訓練には、消防や企業も連携し、延べ七千人が参加した。西郷小体育館では広域避難所の運営訓練があった。近隣七地区の自主防災会を主体に、避難者役を受け入れたり、陸上自衛隊と連携して支援物資を運び入れたりした。

 各地区が施設管理班や保健班などを受け持ちし、避難所の運営やルールを取りまとめるのが特徴。ライフラインの状況は情報班が無線を使って把握し、壁やホワイトボードに張り出した。保健班は避難者の体調を確認し、衛生班が救護スペースに運び入れた。市危機管理課の戸塚篤義係長は「災害時は混乱が予想される。いろんな改善点を共有し、地区ごとの訓練に生かしてほしい」と講評した。

(赤野嘉春)

◆御前崎・菊川 簡易ベッド設置、担架で住民搬送

 御前崎、菊川市でも市内全域で訓練があり、住民や職員が非常時の行動や情報伝達、関係機関との連携などを確認した。

 御前崎市は、比木公民館でお年寄りや障害者らの一時避難場所確保の訓練を初めて実施。西日本豪雨の被災地に派遣された保健師を中心に、二階の和室に段ボール製のベッドや簡易ベッドを組み立て、一階から担架で住民を運んだ。終了後、避難場所を一階に変更することや、公民館に簡易ベッドの備蓄が必要だなどの提案があった。

 菊川市の河城小学校では、避難所開設や救護、給水などの訓練をした。

(河野貴子)

 

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