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ホワイトタイガー母親 出産後に死ぬ

◆東伊豆町の動物園 双子、元気に育てる

16日に、双子の赤ちゃんを産んだ直後のメープル

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 東伊豆町稲取の動物園「伊豆アニマルキングダム」で飼育されていた雌のホワイトタイガー「メープル」(十一歳)が十六日に雌の双子の赤ちゃんを産み落とし、わずか一週間後に死んだ。生後間もない赤ちゃんは、人工保育に切り替えてミルクを与えるなどしており、職員らは「お母さんの忘れ形見として元気に育ってほしい」と願っている。

 メープルは、四年ぶりに三度目の出産を終えた後、体調がすぐれず二十三日に息を引き取った。ホワイトタイガーは十五歳ぐらいが寿命とされる。新宮洋介園長は「たくさんの子を産んだ園の功労者。長生きしてほしかった」と悲しむ。

 同園がホワイトタイガーを人工保育するのは初めて。他の動物での経験を生かして飼育員が熱心に育てている。双子は現在、体長四〇センチ、体重一・三〜一・五キロ。母のぬくもりに近づくように、体温と同程度に温めたミルクを一日六回与えており、おなかがすくと元気な声で鳴く。

 生後一カ月で餌を食べ始めるといい、今後は運動場を用意して自由に駆け回らせ、足腰を鍛えていく。飼育担当者は「健康管理に気を使いながら、母親が教えていく部分を人の手で補っていきたい」と話す。

哺乳瓶でミルクを飲むホワイトタイガーの赤ちゃん=東伊豆町稲取で

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 人工保育の場合は人懐っこくなる半面、あまり自立できなかったり、群れになじめなかったりする可能性もある。ただ、母親のメープル自身、カナダの動物園で人工保育で育ったといい、広報担当者は「それでもメープルは子育てには本当に真面目だった。双子には母親の良いところを引き継いでほしい」と語る。

 ホワイトタイガーは希少種で世界に三百匹、国内で三十匹ほどしか飼育されておらず、双子には将来の繁殖の期待も掛かる。同園ではミルクを与える様子を昼前と午後の一日二回、公開している。体調を考慮して変更する場合もある。(問)伊豆アニマルキングダム=0557(95)3535

(中谷秀樹)

 

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