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春野の伝統野菜で「勝坂」おこし

◆浜松学院大生 地域活性化考える

収穫した春野太きゅうりを手にする学生=浜松市天竜区春野町で

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 浜松市天竜区春野町の勝坂地区で地域振興の学外長期研修に取り組む浜松学院大=浜松市中区=の学生が今年から、春野の伝統野菜を作っている。二十六日まで地区で学生が営業する休憩施設「勝坂神楽(かぐら)茶屋」で料理メニューに加えて提供し、市中心部でも販売している。

 勝坂は十五世帯約二十人が暮らす小集落。同大と勝坂自治会が結んだ地域振興協定に基づき、地域ならではの産物を観光資源にと、五月から伝統野菜の栽培を始めた。太さが通常の五倍ほどで市場に出回らない「春野太きゅうり」と、地元で「すみれ菜」と呼ばれる水前寺菜。きゅうりは今月から収穫し、太さに学生も驚いている。

 住民から引き継いで営業する施設では、野菜中心の食事の日替わりメニューを昼時に提供し、きゅうりは浅漬けで出す。十二日には浜松駅近くでブースを設け、一本三百円で販売した。

 地域共創学科一年の希望者十五人は夏休みの一カ月間、地区のバンガローに泊まり、耕作放棄地で野菜を育てたり、伝統の神楽を住民から習ったりもしている。

 地区は市中心街から車で二時間弱。コンビニなどはなく、生鮮食品を買い物支援の移動販売車で届けてもらい、学生は過疎の実情にも触れる。大橋佑紀さん(19)=同市東区=は「地域おこしに興味があった。将来は市職員になりたいので研修は役立つ」と話す。

 来年度で四カ年の長期研修プログラムは終了するが、地域に愛着を抱き、活動を続けたいと模索する学生もいる。同学科四年の中野智晴さん(22)は、今秋にもNPO法人を発足する計画。同期や後輩らの協力を得て、施設営業や伝統野菜の販路拡大など地域おこしに力を入れたいという。

(島将之)

 

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