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島田空襲の悲しみ表現 島田樟誠高演劇部が創作劇

◆15日の平和祈念式典で上演

「聖戦の果てに」の稽古に励む演劇部員=島田市伊太の島田樟誠高校で

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 島田市中心街が被害に遭った七十三年前の島田空襲を語り継ごうと、島田市伊太の島田樟誠高校演劇部が、空襲を題材にしたオリジナル作品「聖戦の果てに」を上演する。十五日に同市中央町の市民総合施設プラザおおるりで開かれる平和祈念式典で披露する。

 島田空襲は一九四五(昭和二十)年七月二十六日午前八時三十四分ごろに起きた。B29爆撃機が一発の爆弾を投下、四十七人が死亡し、多くの家屋が損傷した。爆弾は「パンプキン(かぼちゃ)」と呼ばれ、後に長崎に投下された原爆の訓練用の「模擬原爆」だったとされる。

 「聖戦の果てに」は三十年前、同校の生徒らが島田空襲の被害者らに聞き取りをして、多くの証言を基に脚本を仕上げた創作劇。父と母、少年の三人が主な登場人物で、父は南方へ出征、母は空襲で命を落とす。途方に暮れた少年は「二度とこんな戦争をしたくないよ」と声を上げる。

 平和祈念式典に合わせ、市が上演を依頼した。部員は一、二年生の八人。五月から練習を重ねた。十日には本番の衣装を着て、通し稽古をした。部員は平成十年代の生まれ。戦争は遠い存在で、演劇を通して初めて向き合ったという生徒もいる。

 部長で音響担当の二年、小林陸久さん(17)は「家が壊れたり、ご飯が食べられなかったり。大変な当時の様子を伝えられたら」と話す。少年役の二年、菅野久弥さん(17)は「生まれていない時代のことだけれど、自分と無関係ではない。自分なりに想像しながら、悲しみを表現したい」と意欲を見せる。

 平和祈念式典は市の主催で、午前十時十五分から。

(古池康司)

 

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