トップ > 静岡 > 6月25日の記事一覧 > 記事

ここから本文

静岡

強制不妊手術の真相解明を 御前崎で県ろうあ者大会

◆県教委に実態調査要望

600人が参加して特別決議などを採択した県ろうあ者大会=御前崎市池新田の市民会館で

写真

 県ろうあ者大会(県聴覚障害者協会主催、中日新聞東海本社後援)が二十四日、聴覚障害のある人や手話通訳者ら約六百人が参加して御前崎市池新田の市民会館であった。旧優生保護法下で不妊手術が強制されていた問題を受け、県立静岡聾(ろう)学校(現・静岡聴覚特別支援学校)の元男性校長=故人=が在任中、在校生の保護者らに手術を推奨していた経緯が説明され、県教委などに実態調査を求める特別決議が採択された。

 同協会が聴覚障害のある人を対象に四月から実施した聞き取り調査の概要を、小倉健太郎事務局長がモニター画面に映して手話で紹介。強制不妊手術を受けさせられたのは現在七十〜九十歳の高齢者で、校長から結婚の条件として手術を受けなければならないと告げられたり、聞こえない子どもが生まれたらどうするのかと保護者が問い詰められたりして手術を強制されたとの証言が得られたと明らかにした。

 特別決議では、全国の聾学校で不妊手術が推奨された訳でなく、「静岡県の聾学校が『ろう者』を不良な子孫として淘汰(とうた)させることに加担した真相を知る権利がある」と実態調査を求めた。このほか、県民への「手話言語の普及」や、手話通訳者の全市町への設置など十項目の大会決議を採択した。

 同協会の調査では、元校長の在任期間は一九四八〜五三年だった。男女七人が、保護者などから不妊手術をするように勧められていたと証言し、うち県西部の九十代男性は実際に強制手術を受け、県中部の七十代女性は家族が手術に反対して行わなかった。さらに学校内は口話教育が基本で、手話が禁止されていたことも明らかになったという。

(赤野嘉春)

 

この記事を印刷する

中日新聞・北陸中日新聞・日刊県民福井 読者の方は中日新聞プラスで豊富な記事を読めます。

中日新聞しずおかの記事はこちら

新聞購読のご案内

PR情報

地域のニュース
愛知
岐阜
三重
静岡
長野
福井
滋賀
石川
富山

Search | 検索