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「鷹野つぎ」読みやすく 代表作を現代語で出版

鷹野つぎ(浜松市提供)

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 現在の浜松市中区尾張町出身で大正から昭和にかけて活躍した作家、鷹野つぎ(一八九〇〜一九四三年)の二作品を中区役所が現代の漢字、仮名遣いに直して翻刻出版した。十三日から市役所などで販売を開始した。

 鷹野は浜松高等女学校(現市立高校)在学時に、童謡「モモタロウ」を作詞した田辺友三郎校長の影響で文学に関心を持った。島崎藤村に師事し、人生を静観する作風の小説などを発表した。

 浜松の文芸作家の先駆者として知られているが、著作は全て絶版で図書館に旧仮名遣いの本が置いてあるのみ。地域の偉人の作品と当時の中区の様子を知ってもらおうと、鷹野が小学生と女学生時代を回想した「四季と子供」と「娘と時代」を読みやすく編集して出版することにした。

翻刻出版した鷹野つぎの「四季と子供」と「娘と時代」

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 「四季と子供」は七、八歳から十歳前後の生活を振り返り、病床で書いた作品。季節行事を通じた家族との思い出が美しく描かれ、鷹野の著作で最も優れた作品と評されている。「娘と時代」は女学校の生活の中で少女が娘となり、文学を志していく様子を鮮やかに表現している。

 二冊セットで千円。ともにA5判で八百セット販売する。作品に登場する場所を紹介する地図が付いている。市役所本館二階の中区振興課、区内の協働センター、クリエート浜松内の中部協働センターで購入できる。

 出版を記念して、二十三日まで市役所本館一階ロビーで鷹野の生涯を紹介する写真や作品を展示する。問い合わせは、中区振興課=電053(457)2210=へ。

(石川由佳理)

 

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