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防災食のPR 文化芸大生が協力

◆パンの缶詰などデザイン

「つなぐパン」のデザインについて話す神谷七彩さん=浜松市中区の静岡文化芸術大で

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 災害時に大切な防災食のPRに、静岡文化芸術大(浜松市中区)の学生たちのアイデアが一役買っている。パンの缶詰やリゾットのデザインに協力。販売元は「若い世代に評判が良い」「販路拡大につながった」と喜んでいる。

 板チョコ、メープルシロップ、乳牛、ブルーベリー。「つなぐパン」の表面には、味を表す絵柄が洗濯物のようにロープにぶら下がる。「缶を並べたときに、ロープがつながるんです。絆を表したくて。避難所で見知らぬ人と会話が生まれるきっかけにもなれば」と絵柄を考えた同大デザイン学科三年の神谷七彩(ななせ)さん(21)が生き生きと話す。

 缶詰は、「青空製パン」(牧之原市)が扱う。備蓄用食料の需要増を見据えて昨年十一月の製造開始を目指し、昨春からデザインの打ち合わせを重ねた。

 神谷さんは、インテリアとして飾れるように、いろんな部屋の内装を分析して色使いなどを考えた。空き缶がペン立てや小物入れに使えるようにも仕上げた。「二十代から三十代の女性をターゲットにした」と話す。

 青空製パンの担当者は「学生との取り組みとして売り込むと、社会貢献のイメージがあって取引先の印象がいい。すでに、五万本を販売した。展示会では若い世代に評判が良かった」と手応えを感じる。

 デザイン協力は、県防災用品普及促進協議会の昨年の会合で、神谷さんを教える小浜朋子准教授が提案したのがきっかけ。青空製パンの担当者は「迷いはなかった」と言う。同じく協議会員の食品加工会社「魚藤」(掛川市)による「手羽先玄米リゾット・ミニ」のパッケージが、デザイン学科三年の飯田春佳さんの手で生まれ変わったのを知っていたからだ。

 魚藤の鈴木達朗社長は「商品名が書かれたところがリゾットにちなんでイタリアの国旗のように描かれ、のし紙も表現しているのが気に入った。企業の備蓄向けだったが、今では市内のスーパーなどにも並ぶ」とうれしそうに話す。

 小浜准教授は「デザインに携わり、学生たちは自分の考えを伝える力が育った。今後も食をテーマにいろんなデザインを地域に発信していきたい」と目を細める。 

(古根村進然)

 

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