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ギニアの農業発展に協力 三島のNPOが研修生受け入れ

◆サンコンさんの悲願 息子が継ぐ

「日本とギニアの懸け橋を農業の研修生を受け入れる形で引き継ぎたい」と意気込む佐伯勇さん(左)=三島市内で

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 アフリカ西部・ギニアの農業の発展を支援するため、三島市のNPO法人「グラウンドワーク(GW)三島」が二〇一九年春から、ギニアの若者を研修生として受け入れる準備を進めている。元外交官でタレントのギニア人オスマン・サンコンさん(68)の長男佐伯勇さん(33)がGW三島で働いている縁で、「ギニアの食料不足を解消したい」というサンコンさんの思いに協力する。

 サンコンさんによると、ギニアは農業が主要産業で米を主食としているが、機械化や、かんがい施設の整備が不十分なため生産性が低く、多くの人が貧困や食料不足に苦しんでいる。

 GW三島は一九九二年に発足。「水の街」として知られる三島市の水辺環境の再生を軸に活動し、耕作放棄地で野菜や米などを栽培して販売している。

 また、これまでも台湾や韓国、ネパールから研修生を受け入れてきた。準備を進めている農業研修は二十代のギニア人を対象に農作物を育てる技術に加え、起業や販路開拓のノウハウを一年程度かけて伝える。

 円滑に意思疎通ができるよう、参加者には来日前に半年間ほど日本語の講習を受けてもらう。日本語の講習はサンコンさんが理事長を務めるギニア西部ボッファ県ボロンデの小学校の校舎で今年九月ごろから、休日や夜間にインターネットなどを通じて行う。ボロンデはギニアの首都コナクリの北西約百キロにある農村地帯だ。

 研修では静岡市の専門学校と連携し、留学の在留資格で来日してもらう方針。研修生がギニアに戻って起業するための資金の融資も検討している。

 GW三島は職員の佐伯さんの縁でサンコンさんと面会し、研修の実施に向けて協議することで合意した。GW三島の渡辺豊博専務理事(67)は「三島からギニアの将来を担うリーダーを輩出したい」と語る。

 佐伯さんはサンコンさんと日本人の母親の間に生まれ、日本で育った。DJなどの仕事をしていたが、サンコンさんから母国の農業を発展させたいとの思いを度々聞いた。二〇一六年五月、農業の知識を習得するため、東京から妻の実家がある沼津市の隣、三島市に移住して就農した。

 農家でのアルバイトを経て、昨年八月からGW三島の職員となった。「農業をビジネス化する仕組みづくりを学んでいる。父が築いてきた日本とギニアの懸け橋を農業の研修生を受け入れる形で引き継ぎたい」と意気込む。

 サンコンさんは「日本にいてもギニアのために貢献することが私の悲願だった。GW三島が研修生を受け入れる仕組みを考えてくれてありがたい。息子が私の母国のために立ち上がってくれてうれしい」と喜んでいる。

(佐久間博康)

 

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