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静岡

解禁1カ月「シラスウナギ漁」 苦戦

◆県内採捕量が前年の1%未満

シラスウナギ漁が解禁となり、ライトの光に照らされた水辺に網を入れる漁師(2015年撮影)=浜松市南区の天竜川河口で

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 静岡県内でウナギの稚魚シラスウナギの漁が始まり約一カ月。例年、これからがピークだが、昨年十二月の採捕量はわずか百八十四グラム。前年の四百五十九キロの0・04%にしかすぎない上に、南方の採捕区域でも苦戦する状況に、県内の関係者は気をもんでいる。

 県内の漁期は十二月〜翌四月。県水産資源課によると、この十年で十二月の採捕量が一キロ未満だったのは、二〇〇九年度(百七十五グラム)と一二年度(五百六十グラム)。ここ数年は採捕量が増えていただけに、同課担当者は「例年は年明けから捕れてくるが、今年はまだ分からない」と話す。

 シラスウナギは太平洋のマリアナ諸島付近で生まれ、黒潮に乗って東アジア沿岸へと回遊する。中国や台湾、韓国のほか、日本の九州などで捕れ、養殖に利用される。

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 宮崎県によると、県内の十二月採捕量は六百二十九グラムだった。同県の担当者は「漁が始まって一カ月程度の時期は少なくても三十キロは捕れる。今年は過去最低水準だ」と声を落とす。ただ、水産庁は、漁期が一カ月早く始まる台湾は不漁と見つつも、「四カ国・地域がまんべんなく捕れるわけではない。日本は今から。もうひと潮見てみないと分からない」と冷静だ。

 県東部の養鰻(ようまん)業者でつくる「静岡うなぎ漁業協同組合」は「本格的に捕れるのは二月なので、そこまで焦ってはいないが、中国や九州で捕れていないのは不安だ」と指摘。県西部の「浜名湖養魚漁業協同組合」の外山昭広組合長は、漁期後半にまとまって捕れた年もあったとして状況を見守るが、「土用の丑(うし)までに稚魚の池入れが間に合わないと、ウナギが少なくて値が上がってしまう。消費者離れが心配だ」と話した。

(飯田樹与)

 

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