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東名逆走事故 不審点多く

◆走行車線/ブレーキ痕なし

事故直前にトレーラーとすれ違い、ドライブレコーダーに映った逆走の乗用車。この約1分後に中型トラックと正面衝突した=焼津市野秋の東名高速道路下り線で

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 焼津市の東名高速道路下り線で逆走の乗用車と中型トラックが衝突し、運転者の男性二人が死亡した事故から二十一日で一週間がたった。トラックや別の走行車両のドライブレコーダーには逆走する赤い乗用車が確認され、徐々に事故当時の状況が分かってきた。現場に乗用車のブレーキ痕がないなど不審な点が多く、県警は乗用車が故意に逆走した可能性が高いとみて、事故原因を調べている。

 事故では、乗用車の牧之原市新庄、飲食店店員鷺坂(さぎさか)翔太さん(25)、トラックの浜松市東区天竜川町、運転手早川賢吾さん(50)の二人が死亡。ともに同乗者はいなかった。鷺坂さんは静岡市中心部の歓楽街で働いていた。早川さんは袋井市の運送会社従業員で、事故当時は勤務中だった。

 衝突したトラックのドライブレコーダーには、三車線のうち一番左側の走行車線を逆走し、向かってくる乗用車が確認できる。西日が強く、トラックは衝突直前に左側に避けようとしたが、間に合わなかったとみられる。レコーダーの表示では、トラックは衝突直前まで時速八十五キロで走行していた。県警によると、現場に乗用車のブレーキ痕はなかったが、トラックのブレーキ痕は残っていた。

早川賢吾さん

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 早川さんの同僚男性(55)によると、事故直後に早川さんから会社に「事故をしてしまいました。逆走してきたと思うが分からない」と電話があった。その後、男性が電話をかけ直したがつながらなかったという。事故直前には、焼津市の運送会社のトレーラーが乗用車とすれ違った。トレーラーは前から向かってくる乗用車に、とっさに路肩にハンドルを切り、衝突を回避したという。事故をバックミラー越しに目撃した男性運転手は「トラックにまっすぐにぶつかり、中央分離帯へ飛んでいったのが分かった」と話す。トレーラーのドライブレコーダーには、路肩に避けたトレーラーの脇を通り過ぎていく乗用車が映っていた。

 事故現場は日本坂トンネルから西に五百メートルで、目撃情報などから、乗用車は現場から約一・八キロ離れた日本坂パーキングエリアから逆走を始めたことが分かっている。

 県警によると、誤って逆走した場合、逆走車から見て左側の車線を走るケースが多いが、今回の事故では右側の車線を走行していた。乗用車は数日前に借りた浜松ナンバーのレンタカーで、県警は高速道路を走るまでの経緯などについても調べる。

(西田直晃、瀬田貴嗣、鎌倉優太)

 

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