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《経済》 富士山ブランド 販路拡大へ組合

◆サバ薫製や抹茶 ベトナムでPR

ベトナムの見本市参加を前に、出展方法などを話し合う富士山・輸出・販路拡大推進事業協同組合の関係者=静岡市葵区で

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 県内の農水産物などを使った食品のメーカーや卸会社が、連携して商品をアジアに売り込もうと、富士山・輸出・販路拡大推進事業協同組合を設立した。組合化によって、各社の商品を統一の「富士山ブランド」としてアピールでき、宣伝や物流経費の削減もできる。活動の第一弾として十五日からベトナムで開かれる見本市に出展し、日本産食品の魅力をPRする。

 設立メンバーは、県中部から東部にある製茶、わさび、ノリ、乳製品、しょうゆのメーカーと菓子卸、水産会社の七社。人口減少で国内市場が縮小する中、各社は「日本食ブーム」を追い風に海外での販路拡大を目指しているが、単独では費用、手続きなどが足かせとなる。

 そこで静岡県中小企業団体中央会(静岡市葵区)の勧めもあり、中小企業等協同組合法に基づく事業協同組合を五月に結成した。決済や輸出の実務は組合が代行するため各社の事務負担が軽くなるほか、富士山を描いた統一のロゴマークを使って商品を売り込める。共同による輸送、税関手続き、商談会出展などで経費も圧縮できる。

 最初の売り込み先にベトナムを選んだ。各社は既に単独で台湾やシンガポールなどには出荷しているが、ベトナムは未開拓の有望市場であることが理由。可処分所得が年間五千米ドル超〜三万五千米ドル未満(一ドル一一三円換算で五十六万五千円超〜三百九十五万五千円未満)の中間所得層が、二〇三〇年までに全人口の七割程度まで増える見込みで、所得の上昇に伴って安心・安全なイメージが強い日本産食品の需要が高まっている。

 十五〜十八日は、ベトナム最大の商業都市ホーチミンで開かれる国際的な食品見本市に出展する。水産会社は沼津港で水揚げされたサバの薫製油漬け、製茶メーカーは藤枝産の抹茶にグラニュー糖などを加えて飲みやすくした粉末飲料といったように、各社一押しの商品をブースに並べる。

 ベトナムや周辺国の小売店のバイヤー(仕入れ担当者)らに試食してもらい、需要があるかを探る。商談がまとまれば、現地の食品安全基準への適合などの条件をクリアした上で輸出につなげる。

 組合の西村悟理事長は「県内の各メーカーが一つにまとまって静岡の商品を売り込みたい。多様な食品を取り扱っているので、現地バイヤーからのさまざまな要望に応えることができる」と話している。今後は組合に加盟する企業を増やしながら、輸出先の拡大も目指す。

(伊東浩一)

 

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