トップ > 静岡 > 11月10日の記事一覧 > 記事

ここから本文

静岡

宇宙エレベーター実現に一歩

◆静岡大、来年度に超小型衛星

写真

 静岡大工学部の能見公博(まさひろ)教授=写真=は九日、浜松市中区の同大浜松キャンパスで、来年度に超小型衛星「STARS−Me(スターズミー)」を宇宙へ放出すると発表した。能見教授は宇宙ステーションと地上をケーブルでつなぎ人や物資を昇降機で運ぶ「宇宙エレベーター」の実現を目指して研究を進めており、宇宙空間でテザーと呼ばれる「ひも」を伸ばして昇降機を移動させることは世界初の試みとなる。

 衛星は一辺が十センチの立方体で、アルミと太陽光電池で作られている。二つの衛星と昇降機は計二・六六キロ以下で作り、ロケットで上空四百キロの国際宇宙ステーションきぼう(ISS)に運ぶ。軌道上に放出された後にモーターで十四メートルの金属製のひもを繰り出し、その間を昇降機に移動させる仕組み。無重力の中で動く様子のデータを取り、今後の実験につなげていきたい考えだ。

 同大は昨年十二月にも超小型衛星「STARS−C(スターズシー)」(愛称はごろも)を打ち上げた。昇降機は付けず、衛星間に長さ百メートルのひもをバネの力で伸ばそうとしたが、衛星と地上の通信がうまくいっておらず、うまく伸びているか分からない状態という。今回は通信に詳しい同大の研究室も新たに参画するほか、ひもの長さを短くし、バネでなくモーターでの繰り出しに変更した。能見教授は「宇宙エレベーターの実現には高いハードルがあるが、成功すれば小さなエレベーターができたと言える。絶対に動かします」と意気込みを語った。

(相沢紀衣)

 

この記事を印刷する

中日新聞・北陸中日新聞・日刊県民福井 読者の方は中日新聞プラスで豊富な記事を読めます。

衆院選2017 静岡

新聞購読のご案内

PR情報

地域のニュース
愛知
岐阜
三重
静岡
長野
福井
滋賀
石川
富山

Search | 検索