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「学生の低い政治への関心」テーマに議論

◆静岡文化芸術大と本社が「新聞カフェ」

米国やフィリピンなど外国籍の准教授や学生も加わり、政治への関心について意見が交わされた新聞カフェ=浜松市中区の静岡文化芸術大で

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 大学生と記者が新聞を読みながらニュースについて話し合う「新聞カフェ」が八日、浜松市中区の静岡文化芸術大で開かれ、多国籍の准教授や学生八人が語った。「なぜ日本の学生は政治に対する関心が低いのか」をテーマに議論すると、日本人が政治思想を表明することをタブー視したり、議論を避けたりする傾向が浮かび上がった。

 今回は日本の学生だけでなく米国などの出身者も参加。フィリピン国籍の国際文化学科二年ガリロス・エラー・ジェーンさん(19)は「フィリピンの友達とはインターネットで大統領や日本の総理について話すけれど、日本の学生とは話題にならないかな」と実感を示した。文化政策学科四年の大芝菜月さん(22)も「高いとは思えない」と話した。

 一方で、米国籍の国際文化学科ライアン・ジャック准教授は「授業で政治について扱うと日本の学生もしっかりとした意見を持っている。自発的ではないけれど無関心という先入観は違うかも」。日本人は政治に関心はあるが意見を言う習慣がない、議論が好きではないという声があった。

 その背景として、高校の社会科教育の在り方が挙がった。ライアン准教授によると、米国の高校では社会科の授業で「街の課題をどう解決するか」など現実的な問題をテーマに議論をする。政治的な思想もタブー視せず、率直に支持する政治家を言う先生もいるという。文化政策学科四年の菊池日向さん(23)は「日本の先生は心情と切り離して授業をするイメージがある。政治思想は宗教と一緒で『触れちゃいけないもの』という感じ」と話した。

 学生だけが関心がないというテーマそのものへの疑問もあった。「親が家の中で議論を嫌うから政治の話はしない。父とは真逆の意見を持っているし、けんかになっちゃう」と国際文化学科三年の川口祐之朗(ゆうしろう)さん(22)。菊池さんは「学生だけじゃなくて、親が興味ないから子もないのかもね」と答えた。

 文化政策学科四年の清水早恭(さゆき)さん(22)はカフェ終了後に「学生は身近な問題だと感じられず、どこから手を付けていいか分からないから面倒で目をそらしているのかも」と感想を寄せた。

(相沢紀衣)

 

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