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《経済》 世界最適生産を進める スズキ

◆小型車輸出伸び 県内拠点上向き

輸出向けの小型車の生産が好調なスズキの相良工場=牧之原市で

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 自動車大手のホンダが二〇二一年度までに国内生産能力を二割削減する方針を決め、人口減などを背景に伸び悩む国内市場の厳しい現状が浮かび上がった。一方で、静岡県に三つの完成車工場を置くスズキは、足元での生産は増加傾向にある。欧州への小型車の輸出が伸びているのが主な要因で、為替変動のリスクにも対応しながら生産体制の整備を進めている。

 スズキの一六年度の世界生産は前年度比4・2%増の三百七万台、うち国内生産は1・5%増の八十七万台だった。本年度は成長する主力市場インドのけん引などによって世界生産は一六年度比6・7%増の三百二十八万台、国内生産は12・2%増の九十八万台と予想している。

 国内生産は、一五年春の軽自動車税増税の影響を受けて主力の軽の生産が落ち込んだが、持ち直しつつある一因として挙がるのが小型車の輸出だ。

 小型車製造拠点の相良工場(牧之原市)は国内向けの生産に加え、欧州などに輸出するイグニスが堅調に推移し、稼働率が上がっている。ハンガリーの工場で手掛けていた欧州向けのスイフトの生産分も今春までに相良工場に移した。本年度予想の国内生産九十八万台のうち、輸出は二十一万台(前年度比46・9%増)を見込む。

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 鈴木修会長は「世界最適生産の体制づくりを進めていることで、国内からの輸出が増えている」と話す。

 世界最適生産は、一つの車種をいくつもの国の工場で現地生産・販売するのではなく、特に売れ行きのいい国の工場でまとめて生産し、他の国にも輸出するスズキの戦略だ。車種に応じて生産する工場を集約することで、製造や部品調達などのコストを抑えられる。

 輸出が増えると為替変動のリスクが高まるが、本年度予想の日本からの輸出台数は全社生産台数の6・5%で、15%台だったリーマン・ショック前の〇七年度に比べると低い。本年度の下期以降には軽自動車ハスラーをベースにした小型車新モデルの市場投入も予定し、国内生産の拡大を目指す考えだ。

(西山輝一)

 

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