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《経済》 インドのHV電池工場 スズキなど計画

◆立地は2月稼働の完成車工場周辺

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 スズキと東芝、デンソーがインドで設立を予定する自動車用リチウムイオン電池パックの製造工場の立地について、スズキが二月から稼働している西部グジャラート州の新工場周辺で調整していることが分かった。二〇二〇年ごろの生産開始を目指し、ハイブリッド車(HV)などの電動車両を強化する。

 電気や道路などのインフラ整備が進むグジャラート州では近年、日系企業の進出が活発になり、新たな自動車関連産業の集積地として注目が高まっている。

 三社は四月、電池パックを生産することで基本合意し、年内に共同出資による合弁会社を設立すると発表。その後、工場の立地や搭載車種などの検討を進めてきた。当初の設備投資額は約二百億円で、スズキの完成車工場に電池パックを供給する。

 インドの乗用車市場でスズキは最大シェアを占める。子会社のマルチ・スズキが、首都ニューデリー郊外にあるグルガオン、マネサールの二工場を運営。年々増える四輪車需要に対応するため、スズキの全額出資による子会社スズキ・モーター・グジャラート(SMG)を設立し、二月に三カ所目の生産拠点となるグジャラート工場を稼働した。

 HVに関しては、モーターでエンジンを一部補助する簡易版HV仕様の車種を既に投入している。電池パックの現地生産を通じ、HVの増産やより高性能な車種の投入を目指す。

 経済成長とともに都市部では大気汚染が深刻化し、インド政府は最近になって、電気自動車(EV)の普及に注力する姿勢を示している。七月に新税制の物品・サービス税(GST)を導入し、EVにかかる間接税率を従来よりも低く抑える優遇措置を取り入れた。

 スズキも排ガスや燃費規制が厳しくなる二〇年以降を見据え、EVの研究開発を進めている。一方でEVを広めるには発電や送電、充電のインフラ整備などが不可欠で、普及までの課題は多い。当面はHVを中心とする低燃費化技術を磨いて対応する考えだ。

(西山輝一)

 

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