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明治の船宿を初公開 浜松・天竜

明治30年に田代家が造り、筏師らが利用した船宿=9日、浜松市天竜区二俣町で

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 天竜川で木材を運んだ筏師(いかだし)らが使用した明治期の船宿が九日、浜松市天竜区二俣町鹿島の展示施設「筏問屋田代家住宅」に隣接する同所で初めて一般公開された。船宿は全国にもほとんど残っておらず、住民有志は地域の貴重な遺産として活用したいという。

 田代家は戦国時代、徳川家康の遠州侵攻に協力して税免除の特権を受け、天竜川の筏問屋で財を築いた。船宿は一八九七(明治三十)年に建設、木造瓦ぶき二階建てで十部屋ある。

 住民有志でつくる「鳥羽山城跡とまちづくりの会」が建物を調査、田代家の文書で確認した。

 筏師は山で切った木材で筏を組んで流し、江戸−明治期に集積地として栄えた河口の掛塚(磐田市掛塚)まで運び、戻ってくる際に船宿を利用した。昭和三十年代に佐久間、秋葉ダムが相次いで完成、輸送もトラックに置き換わり、天竜川で筏の運搬は姿を消した。

筏師が使用した道具を説明する曽我清臣さん(右)=9日、浜松市天竜区二俣町で

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 同会は天竜川の歴史に触れてもらおうと、船大工の道具や、筏が天竜川を下る田代家所有の明治時代の写真など五十点を並べた。

 同会代表の曽我清臣さん(75)は「文化財として取り壊さず、地域のまちづくりに生かしたい」と話す。十一月十九日まで、土日祝日に公開。問い合わせは曽我さん=電053(925)6057=へ。

(島将之)

 

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