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天竜材の利用促進へ 都内で「お見合い」開催

◆地元業者の手応えつかむ

天竜材の活用に向けて意見交換する浜松市の地元業者と大都市圏の企業の担当者ら=東京都内で

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 天竜材の利用促進に取り組む浜松市は、地元業者と、大都市圏を拠点に全国展開する企業との連携支援に乗り出す。第一歩として四日、東京都内で二十社余りを招き、「サロン」と銘打った業者と企業のお見合いの場を設けた。市林業振興課の袴田雄三課長は「地元業者が強みをアピールして、参加者の関心を高めた」と早速、手応えをつかんだようだ。

 サロンを企画したのは「他の自治体と比べ、浜松は企業連携が遅れている」(同課)との危機感から。二〇二〇年東京五輪の会場造りに天竜材を使ってもらおうと、市長がゼネコンにトップセールスを重ねてきたが、他の業界へのアプローチは後手に回っていた。

 かつて栄えた林業で天竜区を再び活気づけようと、市が本腰を入れたのは七年前。全国に先駆け、森林管理の国際基準を満たすFSC認証の取得を進めた。これを足掛かりに、認証材を使った新たな事業モデルを構築しようと、地元業者らと官民の組織をつくり、足並みをそろえる。

 取り組みは「林業成長産業化地域」として国に認められ、本年度から五年間、補助金を受けられることになった。三月には、国土強靱(きょうじん)化(レジリエンス)基本計画を支援する団体が、林業振興と防災を両立する活動を表彰する「グリーンレジリエンス(GR)大賞」で、最高位のグランプリを受賞した。

 しかし、他の木材産地との差別化は思うように進んでいない。関係者を悩ませるのは、FSC認証材とGRの知名度の低さ。浜松地域の取り組みが評価されても、肝心の「環境に配慮した木材」が企業にアピールできていなかった。

 「使ってもらわないと宝の持ち腐れになる」と袴田課長。今回のサロン開催に当たり、昨年十月にGRを目的に連携協定を結んだ三井住友海上火災保険から会場の提供、招待企業の紹介を受けた。

 環境保護意識の高い企業にサロンへの参加を呼び掛けた。代表格はスターバックスコーヒージャパン(東京)。店の内装に地元産材を使ったり、FSC認証材で作られた紙カップや紙袋を提供しているからだ。

 他にも、自動車メーカーやコンビニ大手が集まった。袴田課長は「認証材の消費を加速化させたいので、何としても大手企業とのマッチングを成功させたい」と意欲を燃やす。

(末松茂永)

 

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