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県産新茶 2年連続で価格上昇

◆17年取引終了 生産量は過去最低

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 二〇一七年の県産新茶(一番茶)の取引がほぼ終わった。茶業関係者の話を総合すると、生産量は前年比一割強少なく、農林水産省が生産時期別データを公表する一九五三年以降で最低となる見通し。一キロ当たり平均単価は前年より15%ほど高くなる見込みで、二年続けて前年を上回った。生産量が約十年減る傾向が続いた結果、需給バランスが取れ、茶商らは「今後、茶取引単価は上がるだろう。茶業の転換期」とみている。

 新茶シーズンの幕開けを告げる静岡茶市場(静岡市葵区)の新茶初取引は四月二十四日で、平年より二、三日遅かった。三月に低温が続いて四月も平年並みだったため、新芽の生育は平年より七日ほど遅れた。しかし、強い冷え込みはなく気象災害は免れた。

 こうした状況を経て、同茶市場の四月の取扱数量は、前年の一割にとどまった。八十八夜(五月二日)に照準を合わせ、スーパーなどが設定する新茶商戦は短期決戦となった。

 静岡市内のある茶問屋社長は「食品卸業者から新茶を頼むと懇願された。仕入れてすぐ加工し、東京に二度走った」と語った。

 「オンリーワンが効きました」と振り返るのは、JR静岡駅ビル「パルシェ」の茶小売店「小山園」の田島園己店長。小山園を営む茶問屋・成岡謹三商店の藤田浩介さん(39)が昨年、全国茶審査技術競技大会で満点優勝したことから、新商品「藤田浩介作の新茶」(百グラム袋入り千六百二十円)を投入した。田島店長は「新商品は勧めやすく、相乗効果が出て売り上げが伸びた」と話した。

 三月の低温の影響について、牧之原市内のある茶農家は「葉肉が薄くなり、芽数も少なかった。色乗りが遅く早く出荷したくてもできなかった。量が取れなかった」と説明。その半面、「手を掛けてあって、場所の良い園は芽がよく伸びた」と管理の成果もあったとした。

(松本利幸)

 

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