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授業でドローン実習 天竜高が導入目指す

 天竜高校(浜松市天竜区)は、木材生産などを学ぶ森林科の授業での小型無人機「ドローン」の導入を目指している。業界でドローンの活用が見込まれることから、知識や技能を持つ人材の育成につなげる。公立高の授業でドローン導入は全国的にも珍しい。

 ドローン研究の一線で活躍する静岡理工科大の増田和三(かずみ)教授をはじめ、静岡大の教授らが支援する。県内の若い世代に航空・宇宙分野で活躍してもらおうと文部科学省に補助申請した。申請が通れば、増田教授が九月以降、ドローン五台ほどを高校に貸し出す計画。

 同校がある天竜地域の広大な森林は、大半がスギやヒノキの人工林で天竜美林と呼ばれる。国際認証を取得した「FSC材」の販路拡大を官民で推進しているが、林業の担い手不足が課題。省力化のためドローンの役割が期待されている。

 具体的には、上空から木の生育状況を把握したり、作業の安全確保のため土砂災害がないか確認したりといった活用法が想定される。山林でシカやイノシシの生息域を把握できれば、鳥獣被害の対策にもつなげられる。

 増田教授は「生徒にもドローンの活用方法を考えてもらう。県内だけでなく、全国で活躍できる林業の先駆者になってほしい」と期待する。県の機関やNPOなどに協力を求め、他の高校でも同様に活躍できる人材を育成していく考えだ。

 天竜高は前身の天竜林業、二俣、春野の県立三校が三年前に統合。森林科はフォレスター、ウッドデザイン、インストラクターの三類型がある。このうち木材生産や森林の育成、保全を学ぶフォレスターの二、三年生の授業に導入、演習林で飛ばすことを検討している。

 全国では、徳島県立那賀高(那賀町)の森林クリエイト科でドローンを学ぶ授業が四月に始まった例があり、今後も広がっていく可能性がある。

(島将之)

 

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