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緑茶米いただきます 葵区の会社、資源生かす

◆二番茶ペーストで彩り

緑茶彩米で作ったおにぎり

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 ペースト状にした静岡茶でコーティングした県産米「緑茶彩米」が、本格的に売り出された。二番茶や三番茶など高値が付きにくい茶葉の新たな価値を見いだそうと、静岡市葵区のボトリングティー製造会社「Benefitea(ベネフィッティー)」が企画した商品。西沢広保社長(52)は「緑茶の栄養素を丸々取れる。鮮やかな色合いも楽しんで」と呼び掛けている。

 少し多めの水で炊きあげると、やわらかなお茶の香りが鼻をくすぐる。若葉を思い起こさせる色合いも美しい。味は普通の米と変わらないが、西沢社長は「カテキンやビタミン、ミネラルが豊富。健康に良い上、お米だからいろんな食事に合う」とPRする。

緑茶彩米(右)を紹介する西沢広保社長。左は緑茶ペースト=静岡市葵区のBenefiteaで

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 開発のきっかけは、三年ほど前。茶のうま味を引き出す抽出法を探るため各地を巡っていたころ、茶農家の悩みを知った。茶葉の消費量が減少する中、高値で売れるのは新茶のみ。ブランド茶でも収穫期が遅い茶葉はほとんど値が付かず、刈り取ったまま捨てられることもあった。

 「なんとかしたい」と策を練っていた時に出合ったのが、焼津市の食品加工会社「バース」が手掛ける緑茶ペーストだった。安価な茶葉を買い取って細かく粒子状にし、変色を防ぐための酵母とビタミンC、水を加えて粘液状にした商品。茶葉活用に積極的な藤枝市のイタリア料理店「NORI」の協力も得て、緑茶色の米の開発を思い付いた。

 茶葉ペーストが付着しやすいようにうるち米を使い、色合いや粘り気、味を見ながらペーストの配合を調整した。昨年秋に静岡市駿河区のグランシップなどであった「世界お茶まつり」で試しに量り売りで提供すると、色合いの珍しさが話題になり、用意した百キロほどの米が完売。都内の百貨店に出品した際も人気を集め、本格販売を決めた。

 真空パック詰めの無洗米で、二合入り千八十円(税込み)。ベネフィッティーで販売するほか、商品の取扱店を募集している。問い合わせは、ベネフィッティー=電050(3478)5121=へ。

(松野穂波)

 

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