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“春の味覚”タケノコが不作

◆「裏年」に寒さと雨不足

タケノコの出荷作業を進める生産者ら=藤枝市のJAおおいがわ朝比奈支店で(佐野周平撮影)

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 冬の寒さと雨不足により、春の味覚のタケノコが不作に陥っている。しかも今シーズンは収穫量が少ない「裏年」に当たる。収穫も大幅に遅れており、県内有数の産地の藤枝市朝比奈地区や静岡市清水区では、生産者から「こんなにひどい年はない」「半減するのではないか」などと困惑や心配する声が出ている。

 朝比奈地区を管轄し、県内の出荷量の約六割を占めるJAおおいがわ(藤枝市)によると、収穫期は例年、十一月下旬に始まるが、今年は十二月中旬にずれ込んだ。管内の収穫量は三月末現在で約十一トンで、二年前の裏年の三割にとどまる。

 昨年は表年で、収穫量は五百二十トンだった。近年では四年前の裏年が二百八十トンと不作だったが、担当者は「それ以下になるかもしれない」と懸念する。

 朝比奈地区のJA担当者は「徐々に増え始めているが、ピークが来る兆しはない」と説明。例年は四月下旬で集荷を打ち切るが、「五月以降も集荷を続ける必要があるかもしれない」と話す。主な出荷先は東京や東北の市場で、最近は出荷時の一キロ当たり平均単価が、例年に比べて数百円高いという。

 同地区で二十年ほど前からタケノコを収穫する矢崎篤司さん(72)は「ここまで収穫が遅れるのは初めてで、今のところ収穫量は去年の十分の一くらい。先は読めない」と話す。周囲では不作ぶりを嘆く生産者が多く、「自然相手なので、手の打ちようがない」と頭を抱える。

 静岡市清水区の産地も事情は同じ。JAしみずによると、清水区両河内・庵原地区の今年三月末現在の収穫量は約一・五トン、昨年の約一五・七トンの一割にも届かない。同じ裏年の一五年と比べても三割以下だ。担当者は「例年であれば、裏年でも三割減程度だが、四割減や半減を心配する声も出ている」と指摘。「これから雨も降って暖かくなったので収穫量の増加を期待したい」と話した。

(佐野周平、沢井秀之)

 

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