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全国高校選抜ボート大会閉幕

春の日差しを受けて、早咲きのサクラが咲く中で競い合う、かじ付き4人スカルの選手たち=20日、浜松市天竜区の天竜ボート場で(袴田貴資撮影)

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 第二十八回全国高校選抜ボート大会(日本ボート協会、全国高校体育連盟、浜松市、中日新聞社、大会実行委員会主催)は二十日、浜松市天竜区の天竜ボート場で最終日の競技が行われ閉幕した。

 男女のかじ付き4人スカル、ダブルスカル、シングルスカルの六部門の決勝などが二千メートルコースで行われた。福井県勢が活躍し、男子かじ付き4人スカルの美方など四部門を制した。地元の静岡県勢は女子ダブルスカルの浜松西が六位に入賞した。

◆浜松西 女子ダブルスカル6位

 レースを終え、配艇場の桟橋に戻ると、浜松西の二人は満面の笑みでハイタッチを交わした。初めて立った全国の舞台で、堂々の六位入賞。岡森直緒(なお)、山下真由両選手(ともに二年)はそれぞれ「本当に楽しくレースができた」「相手は気にせず、冷静に自分たちの力を出し切ることに集中できたのがよかった」と喜びを爆発させた。

 前半はやや抑え気味に、五百メートルは先頭の今治北(愛媛)に約五秒差をつけられ四番手で通過。しかし持ち味は後半の追い上げ。焦りはなかった。じりじりとペースを上げ、二チームをかわした。後半の千メートルは、このレースを制した今治北より一秒以上速かった。

 普段から大の仲良しの二人。中等部時代はともに水泳部で、自由形短距離の選手としてライバルだった。高等部に進学すると、部活動と並行して佐鳴湖のボートクラブに通っていた山下選手が岡森選手を誘い、ボート部に入部した。昨年五月の県インターハイ予選で初めてコンビを組み、ここまで二人三脚で頑張ってきた。

 一方、選手としての特徴は対照的だ。上西智紀監督(36)から「男子並みの身体能力」と評価される岡森選手は、校内マラソン大会では陸上部員を抑えて優勝。子どものころから続けているクラシックバレエで鍛えた体幹の強さとバランス感覚も合わさり、後半の強さにつながっている。

 岡森選手がフィジカルなら、山下選手はメンタルだ。「とにかく精神的に安定している。どんな時も冷静にレースを組み立てる一方で、勝利への思いは人一倍」と上西監督も太鼓判を押す。

 そんな二人の力が見事にマッチングし、初の全国大会で入賞した。岡森選手は「真由がいてくれたから頑張れました」と笑う。次の目標は、今夏のインターハイ出場。山下選手は「二人でもっともっと上を目指していきたい」と力を込めた。

◆浜松大平台 女子かじ付き4人スカル9位

 順位戦に回った浜松大平台は、準決勝の敗因だったスタートを克服し、一着でゴールした。

 決勝進出が目前に迫った地元の大会で、十九日の準決勝はあせりが出た。「いつも通りに」と気持ちを落ち着かせるように心掛け、順位戦で反省を生かすことができた。

 金子良隆監督は「決勝に行ける力はあった。それだけに結果は残念だが、課題も見つかり、練習でやってきたことを出せた」と話した。今月下旬に十九歳以下の日本代表の選考に臨む菅沼奈津美選手(二年)は「レース展開のいいイメージを持つことができた」と手応えを感じていた。

◆浜松西 男子かじ付き4人スカル12位

 男子かじ付き4人スカルでは、県勢の浜松西が順位戰二組(九〜十二位決定)に出場したが、この組で四位になり、総合十二位に終わった。

 大会直前に、昨年夏から息を合わせてきたクルーの一人が校内行事でけがをするアクシデントに見舞われた。急きょ補欠メンバーが入ったが、力及ばなかった。

 「持ち味の後半勝負をしたかったが、全国の強豪は前半から飛び出し後半もペースが落ちなかった。結果を出せなかったのは悔しいが、いい経験ができた。チームワークの力強さを再確認したのは収穫」と、三星響選手(二年)らは大会を振り返った。

◆最終日の成績(8位以内)

 【男子】▽シングルスカル (1)遠山秀雄(京都・伏見工)7分30秒18(2)太田海也(岡山・備前緑陽)7分32秒40(3)島田隼輔(滋賀・瀬田工)7分32秒42(4)兼康慎(福井・敦賀工)7分36秒90(5)大輪龍斗(茨城・潮来)(6)松吉隆哉(福井・美方)(7)小沢源(福島・西会津)(8)河野颯次郎(愛媛・松山東)

 ▽ダブルスカル (1)若狭東(福井)7分7秒65(2)今治南(愛媛)7分10秒08(3)今治西(同)7分13秒35(4)米子工(鳥取)7分13秒76(5)小見川(千葉)(6)津(三重)(7)熊本学園大付属(熊本)(8)吉田(山梨)

 ▽かじ付き4人スカル (1)美方(福井)6分48秒50(2)熊本学園大付属(熊本)6分49秒14(3)宇和島東(愛媛)7分0秒77(4)開成(東京)7分5秒82(5)慶応義塾(神奈川)(6)関西(岡山)(7)今治西(愛媛)(8)宮島工(広島)

 【女子】▽シングルスカル (1)新田明美(福井・美方)8分22秒24(2)宇野聡恵(大分・日田)8分23秒14(3)米沢知華(埼玉・浦和第一女子)8分31秒69(4)山口はるか(神奈川・津久井)8分39秒49(5)渡辺夏帆(愛知・猿投農林)(6)鈴木伶奈(山形・酒田光陵)(7)船田朋奈(愛媛・宇和島東)(8)佐路菖子(京都・朱雀)

 ▽ダブルスカル (1)美方(福井)7分51秒99(2)本荘(秋田)7分52秒80(3)宇和島東(愛媛)7分56秒52(4)今治南(同)7分57秒56(5)今治北(同)(6)浜松西(静岡)(7)米子南(鳥取)(8)伏見工・京都工学院(京都)

 ▽かじ付き4人スカル (1)加茂(岐阜)7分30秒85(2)熊本学園大付属(熊本)7分34秒24(3)横浜商(神奈川)7分36秒27(4)美方(福井)7分38秒20(5)南稜(埼玉)(6)高石(大阪)(7)松山東(愛媛)(8)東筑(福岡)

◆県勢の成績 

 ▽男子かじ付き4人スカル9〜12位決定戦 (12)浜松西(鈴木、針生、栄原、和井田、三星)7分1秒97

 ▽女子ダブルスカル5〜8位決定戦 (6)浜松西(山下、岡森)8分4秒00

 ▽同かじ付き4人スカル9〜12位決定戦 (9)浜松大平台(石井、菅沼、岩本、中村美、中村朱)7分40秒33

 

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