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静岡おみや「味力」創出 新商品続々

 静岡市内の中小企業が取り組む「静岡おみやプロジェクト」で、ユニークな商品が次々と生まれている。静岡の新たな“味力”作りを目指し、それぞれが持ち味を生かした食の新商品開発に十カ月かけ挑戦。チーズ入りのわさび漬けや、和風ピクルスなど新たな看板メニューも登場し、女性を中心に人気を呼んでいる。

 プロジェクトは静岡市産学交流センターが中小企業の商品企画力の強化のために二〇〇九年から始めた事業。商品開発したい企業を公募し、マーケティングやデザインなど外部の専門家の意見を取り入れ「売れる商品」を作り出すのが特徴。これまでに三十の新商品が開発された。商品の中には、全国の優れた香の物を投票で選ぶ昨年の「漬物グランプリ」で最高賞を獲得した洋風わさび漬け「カマンベールWASABI」や、静岡ならではのお茶づくしのふりかけなどもある。

 センターでプロジェクトを担当する井石知里さん(36)は「外部の視点を借り、見つかった良さが魅力になる。おみやを贈る人ともらう人の両方に、静岡の新たな『いいところ』を伝えられる」と話している。

■カマンベールWASABI(葵区・田丸屋本店)

 わさび漬けにカマンベールを混ぜ込んだ。主要顧客の五十〜六十代とは異なる四十代の女性に照準を合わせた。クラッカーやバケットに載せてワインとともに楽しめる。二〇一六年四月に開かれた漬物の全国大会でグランプリを獲得。年間売り上げは二万個を超え今も増加傾向だ。「新商品としてはかなりのヒット。ここまでの伸びは予想外」(同社担当者)という。

■和ピクルス(葵区・こうのもの)

 「日本人の味覚に合う」がコンセプト。四十代の女性の購入を想定し、手軽にプレゼントしたくなる商品を目指した。酢を控えめに、素材に合わせて昆布やかつおだし、調味料を調合して漬け込む。県内産のレンコン、トマト、イチゴなど季節に応じて材料は変わる。農家からの持ち込みもある。一店舗当たりひと月に千〜二千個を売り上げる。

■お茶屋の静岡茶漬け(葵区・白形伝四郎商店)

 九十年以上の歴史を持つ老舗茶屋が専用茶を調合。海苔(のり)やあられ、西伊豆の潮鰹(かつお)などの具材入り。ティーバッグにはお茶とだしが入っており、お湯を注ぐことで、一度目はお茶漬け、二度目は普通のお茶として楽しめる。

■富士山溶岩焙煎(ばいせん)珈琲バッグ(清水区・トクナガコーヒー)

 富士山麓で採れた溶岩を温めてコーヒー豆を焙煎。溶岩から出る遠赤外線の影響で雑味やえぐみの元になる水分を抜くことで上品でマイルドな飲み口を実現した。バッグタイプなので手軽に入れることもできる。

■駿河湾の香り桜えび小判(清水区・こめや食品)

 地元由比港で水揚げされた桜エビを、ふんだんに使った一口サイズのさつま揚げ。包装を開けると桜エビの豊潤な香りが広がる。そのままで食べることも、鍋の具材として使うこともできるなど用途も幅広い。

■恋茶ふりかけ(清水区・ニチフリ食品)

 地元産のお茶の粉末を練り込み、ゴマにもコーティングを施した。乾燥した茶葉もそのまま入っており、サクッとした食感が楽しめる。色は緑で豊かな香りも特徴だ。食べても、見ても、まさにお茶づくしの商品。

◆現在販売中の商品

 しずおかふんわり金塊フィナンシェ(葵区、セティボン?)▽SHIZUOKAもなかなLATTE(駿河区、小柳津清一商店)▽玉ゆらまん(葵区、玉ゆら)▽フレーズマルシェ(葵区、新東名静岡サービスエリア上りのしずおかマルシェ)▽熟成静岡抹茶駿河の石臼抹茶(葵区、茗広茶業)▽ひと口羊(よう)かんクッキーちごの舞(葵区、望月茶飴本舗)▽駿府(すんぷ)天領地巡り足久保泰平の茶、梅ヶ島金山師の茶(葵区、小島康平商店)▽Souce Japon 本枯節 だし醤油(しょうゆ) ● toromi(葵区、デリカ・オーバンマリー)▽ムッシュモイズミの大人のしっとりショコラ(葵区、ムッシュMoizumi)▽季の漬 感謝、豊富(葵区、季咲亭)▽浅煎(い)りしずおか昭和珈琲物語(葵区、コーヒー乃川島)▽大御所のおやつのりの実(葵区、片山)▽削り節ミートThe ふわり牛(葵区、アオノフレッシュミート)▽しずおかメレンゲ(葵区、セティボン?)▽“とろとろ”海藻天女もよろこぶ磯とろご飯(駿河区、磯駒海苔(のり))▽とろろの赤ちゃんむかごろう(駿河区、月ケ瀬)▽静岡おでん黒スープ(駿河区、真富士屋食品)▽桜香る、なめらかな羊羹(ようかん)ときのいろ(駿河区、マルヒコ松柏堂本店)▽清水港まぐろコラーゲン入りぷるっぷる美人豆腐(清水区、白帆タンパク)▽原藤グラタン(清水区、原藤グラタン)▽やきとりカレー(清水区、ホテイフーズコーポレーション)

文中●はサンズイに「静」

(沢井秀之)

 <静岡おみやプロジェクト> 2009年にスタート。静岡市内の中小企業・事業者が対象で、当初は既存商品の改善が目的だった。11年から新商品開発へ転換。毎年5月に参加者を公募し、翌年3月には商品化する。この間、マーケティングアドバイザーらの意見を聞きながら、企画と試作を繰り返す。毎月の勉強会のほか、市民向けの試食やバイヤーとの商談会、新商品のお披露目販売イベントなどがある。今年は3月25、26日に清水区のエスパルスドリームプラザで販売会がある。

 

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