トップ > 静岡 > 3月16日の記事一覧 > 記事

ここから本文

静岡

浜松市が強靱化大賞グランプリ

◆森林事業を高評価

グランプリ受賞の喜びを語る鈴木康友浜松市長=15日、東京都内で

写真

 適切な森林管理と木材の利用拡大の両立を目指す浜松市の事業が、自然を活用して防災力と産業力を併せて高めようと取り組む全国の団体を表彰するジャパン・レジリエンス・アワード(強靱(きょうじん)化大賞)2017の「グリーンレジリエンス(GR)大賞」で、最高位のグランプリに輝いた。

 表彰式が十五日、東京都内であり、鈴木康友市長は「浜松の山を宝の山にすると言ってきたので、望外の喜び。GRの先進自治体としてリードしていきたい」と語った。

 市は二〇一〇年から、市域の七割近くを占める天竜区の森林整備を本格的に始めた。森林管理費を賄う経済的な仕組みをつくり、息の長い整備に取り組む森林を認証する国際制度、FSC認証の取得に乗り出した。現在の認証面積は四万四千ヘクタールと、国内市町村では全国で一番広い。

 山から切り出した認証材の活用にも並行して力を入れてきた。生産量は一〇年度から五年間で三・七倍増加した。木材をふんだんに使い、一五年四月に開館した県草薙総合運動場体育館「このはなアリーナ」(静岡市駿河区)に供給した木材の大半は天竜の認証材だった。昨年六月、認証材の供給側、利用側、支援する金融機関、行政合わせて百十八企業・団体でつくる協議会を設立。製品開発や輸出を含めた販路拡大など、利用促進に取り組む。

 表彰式に先立ち開かれたシンポジウムで、GR大賞の審査委員長を務めた中静透東北大教授は「FSCを通じて産業力を高め、地域のレジリエンスを高めている」と評価した。

 国の国土強靱化基本計画を支援する一般社団法人レジリエンスジャパン推進協議会が一四年、災害に強い社会に向けて地域、産業づくりを進める団体を表彰するアワードを設けた。GR大賞は今年新設された部門で、企業や自治体などから計二百十八件の応募があった。アワードで小山町が金賞に、GR大賞では麻機(あさばた)遊水地保全活用推進協議会ベーテル部会が最優秀賞にそれぞれ選ばれた。

(末松茂永)

 

この記事を印刷する

中日新聞・北陸中日新聞・日刊県民福井 読者の方は中日新聞プラスで豊富な記事を読めます。

新聞購読のご案内

PR情報

地域のニュース
愛知
岐阜
三重
静岡
長野
福井
滋賀
石川
富山

Search | 検索