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天浜線の魅力発信 浜松学芸中・高生が応援団

◆自分たちをモデルにポスター作製

大木島詳弘教諭(左)が見守る中、卓上カレンダーに使うポスターを選ぶ生徒たち=浜松市中区の浜松学芸中・高校で

写真

 天竜浜名湖鉄道(天浜線)の魅力を発信し、地元に愛着を持ってもらおうと、浜松市中区の浜松学芸中・高校の生徒有志が「天浜線勝手に応援団」を結成した。青春真っ盛りの自分たちをモデルに撮った写真で各駅のイメージポスターを作製。出来上がった作品からえりすぐった力作で二〇一七年度版カレンダー作りに取り組んでいる。

 薄雲が空を覆う一月のある日。外の薄暗さを吹き飛ばすような、にぎやかな声が教室を占めた。

 「おれ、四月はみんなでしゃべってるやつが良いんだけど」

 「いいじゃん」

 「みんな写ってるしね」

 教室にはポスターを手掛けている中学二年から高校二年の十人。昨年八月から撮影・作製してきた二十四枚のポスターを机の上に広げ、ポンポンと意見を飛ばし合った。この中から卓上カレンダーに使う十三枚を選ぶのだ。

 少し離れた場所から気になる男の子に視線を送る女の子。ホームで思い思いにおしゃべりに興じる生徒たち。ささいなことでけんかをして、距離を開けてホームベンチに座るカップル…。ポスターは恋や友情といった青春をイメージしており、同世代には共感を呼び、上の世代には懐かしさと甘酸っぱさを感じさせる。

 「いつも電車であう君 『またね』小さく笑顔で手を振る その笑顔に会いたくて 今日も一駅遠回りの帰り道」といった添え書きやタイトルも生徒のアイデア。どんなシチュエーションで撮るのか、誰をモデルにするのか、ポーズは? 構図は? すべて生徒たちが話し合って決め、撮影や画像処理は、生徒の注文に従って大木島教諭が担当した。

 ポスターが数枚完成したところで評価や活動資金を得るために、昨年十月にあった浜松商工会議所主催の「はままつ高校生ビジネスアイデアコンテスト」に参加。大賞を受賞し、カレンダーを市販化することになった。B6判の卓上カレンダーを三百〜四百部作る。

 意見をまとめるプロデューサーの高校二年、渋谷光太郎さん(17)は「天浜線に乗ったことはなかったが、ノスタルジックな田舎の風景がすごく良かった。ポスターを見て興味を持ってくれたら人も来るんじゃないかな」と期待を寄せた。

◆「地元の魅力 再発見して」

 浜松学芸中・高校では毎年、夏休みにゼミを開いており、応援団は地域調査ゼミの生徒たち。地方で人口減少が問題となる中、静岡県の二〇一三年の人口流出は北海道に次いで都道府県別で二位(一五年は六位)。首都圏に進学した若者が地元に戻らずそのまま就職するケースが多いといい、大木島詳弘教諭(42)は「地元の魅力を再発見してほしかった」とゼミ立ち上げの意図を説く。本年度は地元・浜松を走るローカル列車・天浜線が題材。キャッチコピーは「知ってる場所から、行ってみたくなる場所へ」だ。

(飯田樹与)

 

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