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賃金、資材高騰見込まず11億円増 彦根市新体育センター

彦根市が公表した新市民体育センターの完成予想図=同市提供

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 彦根市は一日、二〇二四年の国体・国民スポーツ大会でハンドボールなどの競技を予定している同市小泉町と西今町にまたがる新市民体育センター(仮称)の実施設計を公表した。総事業費は、二〇一七年八月に積算した基本設計の概算額から、十八億五千万円上回る八十二億二千万円と大幅増額になった。市は基本設計で建設資材や人件費の高騰を計算式に全く加えていなかった。

 基本設計時点では加えない工事管理費や外構工事費の七億三千万円を除いた概算は、一七年の発表時点で五十八億九千万円だった。今回発表した実施設計から両費用を差し引いた金額は六十九億一千万円で、それでも十一億二千万円の差が生じた。

 増額の内訳では、人件費や建設資材の高騰に伴う見積もりの見直しが九億六千万円となり、そのほとんどを占める。基本設計をした一七年八月時点でも東京五輪開催などで資材の高騰は叫ばれていたが、市は上昇見込み分を計算式に加えていなかった。市の担当者は「基本設計の積算時点では先行きが不透明だったため、その時点の価格で計算していた」と説明した。

 市議の一人は「東京五輪はその時点で決まっており、価格の高騰は当たり前だ。あまりにも非常識で市の積算は甘すぎると言わざるを得ない」と断じた。別の市議は「基本設計で安い見積もりを出し、同意を得ようとする考えだったのだろう」と推察する。市議会の同意が得られるかどうかは再び不透明となった。

 新市民体育センターは二二年四月に開館予定で、来年度からくい打ちなどの基礎工事を行う。体育館や弓道場が入った三階建てのスポーツ棟と、多目的ホールのある二階建てのまちなか交流棟を陸橋で結ぶ計画。二四年の彦根市を主会場とする国民スポーツ大会では、同センターでハンドボールと弓道の二競技が予定されている。

 (大橋貴史)

 

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