トップ > 滋賀 > 2月1日の記事一覧 > 記事

ここから本文

滋賀

上司の厳しさが重圧 彦根の交番射殺で被告人質問

 彦根市の交番で上司を射殺し、殺人罪などに問われた元巡査の男(20)の裁判員裁判は三十一日、大津地裁で被告人質問を行った。事件当時十九歳だった被告は、上司の井本光(あきら)巡査部長=当時(41)、警部に特進=から厳しい指導を受けたことに対して「何か気に障ることをしたんじゃないか」と戸惑ったものの、周囲には相談できなかったと証言した。

 被告と弁護人、検察官との主なやりとりは次の通り。

 −井本さんから書類の訂正を受けて、どんな気持ちだったか。

 当時は、なんでこんな細かいんやろうと思った。井本さんの指導や対応が、先輩巡査へのものと明らかに違ったので、何か気に障ることをしたんじゃないかと思って、眠れなかった。

 −厳しい指導を受けたことを、同僚や先輩に言ったのか。

 自分からは言っていない。(伝わっていて)次の日に、以前勤務していた交番の先輩から、(冗談めかして)いじられるような話はあった。

 −それについてどう思ったか。

 自分の失敗がもうそんなところまで広まるのか、「嫌な情報はすぐ広がる」と警察学校の教官に言われていた通りだ、と思った。

 −先輩に巡査部長が怖いと相談はしなかったのか。

 先輩に言うと、他の上司に伝わり、悪い評判が立つんじゃないかと思い、できなかった。

 −警察学校の同期生には相談できなかったのか。

 警察学校は規則が厳しいので、互いに監視し合うようなところがあり、すぐにうわさが広まるので、本当に困っていることの相談はできなかった。

 −なぜ仕事を辞めなかったのか。

 警察官になったとき、周りにとても喜んでもらえて、初めてまともな人間と認めてもらった気がした。辞めると、私は高卒で無職という、何も価値のない人間に成り下がるんじゃないかと思った。

 

この記事を印刷する

中日新聞・北陸中日新聞・日刊県民福井 読者の方は中日新聞プラスで豊富な記事を読めます。

新聞購読のご案内

PR情報

地域のニュース
愛知
岐阜
三重
静岡
長野
福井
滋賀
石川
富山
地方選挙

Search | 検索