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冨田人形×オペラの異色コラボ再び 長浜で来年5、6月に9年ぶり県内公演

2010年1月に開かれた、オペラ調にアレンジした冨田人形の公演=米原市の県立文化産業交流会館で

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 長浜市富田町に伝わる人形浄瑠璃「冨田人形」をオペラ調にアレンジした異色の公演が来年、市内で開かれる。県内公演は9年ぶり。人形のせりふはソリストが現代語で歌い上げ、三味線に代わってピアノや合唱が彩りを添える。和洋の垣根を越えた斬新な試みで地域を盛り上げる。

 演目は、道成寺(和歌山県)の伝説にちなんだ「日高川入相花王(ひだかがわいりあいざくら) 渡しの場の段」。恋い慕う桜木親王を追って川を渡ろうとする清姫が船頭に渡河を断られ、嫉妬に狂った末の悲恋を描く。

 物語に登場する清姫と船頭のせりふは、それぞれ長浜ゆかりのソプラノ歌手とバリトン歌手が担当。人形は、地元の継承団体「冨田人形共遊団」の団員が、クラシック音楽に合わせて二体を操る。

 冨田人形とオペラが融合した「日高川入相花王」の舞台は二〇一〇年に文化庁などの事業として大津市と米原市で上演。演奏は京都フィルハーモニー室内合奏団が担当し、せりふを現代語に置き換えた脚本と親しみやすいメロディーが好評だった。来年の公演では新たに女声三部合唱のパートを加えて再編曲する。

 今回の公演は、オペラによるまちづくりを進める長浜市余呉地域づくり協議会の主催。一〇年の公演で共遊団の人形遣いとして出演し、ソプラノ歌手としても活動する市出身の鳥塚貴絵さん(42)=彦根市=の協力を得て実現にこぎつけた。

 数年来、長浜での開催を模索してきた鳥塚さんは「一度きりの企画で埋もれてしまうのは惜しいとずっと感じていた。異分野の取り合わせから生まれる新しい舞台を見てもらえれば」と語る。

 公演は有料で、来年五月二十六日と六月二日にそれぞれ余呉文化ホールと、びわ文化学習センターで開催する予定。

 前回に続いて出演する共遊団団長の阿部秀彦さん(78)は「オペラとの競演は人形を動かす間の取り方が難しく、チームワークが大切。前回は京阪神から若い世代のオペラファンがたくさん見に来てくれたので、今回も冨田人形のファン層が広がるきっかけにしたい」と話している。

◆女声合唱や裏方 メンバーを募集

合唱メンバー募集を呼び掛けるチラシ=長浜市余呉町で

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 主催の余呉地域づくり協議会は、市民にも舞台づくりに関わってもらおうと、合唱パートの女性メンバーと裏方スタッフを募集している。

 合唱の稽古は市内で来年1月から月3、4回、午後7時半〜9時に予定。鳥塚さんが指導し、本番では市内のオペラ合唱団「ノルド・デル・ラーゴ」と一緒に歌う。定員約30人。

 裏方スタッフは舞台装置の移動や演出の補助などを担当する。10人ほど必要で、全体練習とリハーサルに参加できるのが条件。

 応募の締め切りは合唱が来年1月25日、裏方スタッフは来年3月29日。合唱は楽譜代として500円が必要。

 (問)協議会文楽オペラ事務局=0749(86)8037

 (渡辺大地)

 

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