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日野駅の歌を初披露へ 地元出身・小川さんが21日に

日野駅をモチーフにしたオリジナルソングを制作した小川さん=日野町の近江鉄道日野駅で

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 日野町出身のシンガー・ソングライター、小川鈴さん(26)が、近江鉄道日野駅をモチーフに作った歌「あの日の駅にいこう。」を21日の駅舎再生1周年記念イベントで初めて披露する。築100年を超える駅舎は町内外からの寄付金で昨秋改築されたばかり。小川さんは「日野駅がこれからもあり続けてほしい」との願いを込めて歌う。

 大阪市内の音楽専門学校を卒業後、劇団に入団。舞台に立つ傍ら、日常生活で感じたことを歌にして、日野町内のイベントなどで披露してきた。

 日野駅の歌を作ろうと決めたきっかけは七月末。駅舎内の観光交流施設「なないろ」でのイベントで歌った際、見に来てくれた母親が「駅のことを歌えば、皆が喜んでくれるんじゃない?」と提案した。

 母親の言葉に促され、軽い気持ちで作り始めると地元でうわさが広まり、気付けば一周年記念イベントでの披露が決まっていた。「いい歌を作らなければというプレッシャーがすごかった」。何度も歌詞を書き直し、メロディーは今月に入ってやっと完成した。

 日野駅の開業は一九〇〇(明治三十三)年。建設前には、膨大な費用を抑えるため、丘陵地帯の日野に線路を通さない案が持ち上がるなど混迷した。日野商人をはじめ住民らの反対が起き、線路は敷設されたものの、駅は町の中心部から外れた現在の場所に建設。当初、ホームも下り線側だけで、後に住民の寄付で上り線側を整備した。

 昨秋完成した新しい駅舎も、計画段階で住民が参加。改築は、町へのふるさと納税で寄付を募って実現した。歌づくりの中で、こうした歴史を学んだ小川さんは、駅への住民らの熱意に心動かされた。

 「百年越しに住民の思いが重なって日野駅が続いていることに感動した。この駅を特別なものに感じた」。その素直な思いを歌詞に込め、今の自分が、毎日何げなく駅を利用していた高校生の頃の思い出の中の自分に語りかけるような歌に仕上げた。

 小川さんは「これからもずっと日野駅があってほしい。日常の中に特別なものがあることを感じてもらえれば」と話す。

 歌の披露は午後〇時四十分から、駅近くの特別ステージで。記念イベントは午前九時五分〜午後四時、駅周辺であり、日野ウインドアンサンブルの演奏や近江鉄道の写真パネル展、マツタケ抽選会、飲食の屋台などがある。

 (小原健太)

 

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