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「尾上菜」普及へ先端技術 長浜農業高とバイオ大が試み

「元気よく育ってね」。慎重に尾上菜の種をまく生徒たち=長浜市の長浜農業高で

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 長浜農業高校(長浜市)が14日、同市湖北町尾上地区で古くから栽培されている伝統野菜「尾上菜(おのえな)」の栽培を始めた。長浜バイオ大(同)が進める地域伝承野菜のブランド化に向けたプロジェクトの一環。最先端の技術を駆使し、尾上菜の特産品化を目指す。

 尾上菜は、葉がギザギザとしたアブラナ科の緑色野菜。漬物や煮物などに利用され、血糖値を下げる効果があるといわれる。成長が早く、種まきから四十日ほどで食用にできる。長浜バイオ大によると、栽培方法が確立していない上、形がふぞろいであることから一般販売はされていない。

 昨年九月、尾上菜を地域振興の起爆剤にしようと、長浜バイオ大の蔡晃植(さいこうしょく)学長(58)=植物生理学=をリーダーとする研究プロジェクトチームが学内で試験栽培を始めた。

 いくつもの遺伝子型がある中、今年六月に収穫した尾上菜の中から、原種に近い遺伝子型を持つ五系統の種子を確認。計百二十粒余りを、現場の栽培に精通する長浜農業高校で育ててもらうことにした。

 この日、栽培を担当することになった同校農業科食農振興分野の二年生十一人が、系統が分かるようにプランターに種子をまいた。朝夕二回の水やりを欠かさず、成長日誌もつけて栽培に励む。十月末ごろには収穫。蔡学長らが最先端のバイオ技術を使って、優良な種子を選ぶ。

 栽培に参加した青木南彩希(みさき)さん(16)は「市内各地で栽培してもらえるようになればうれしい。尾上菜がもっと広まってほしい」と期待を込めた。高校生らの指導に当たった長浜バイオ大バイオサイエンス学部四年、中島遼太さん(22)も「品質の良い尾上菜を作りたい」と意気込んでいた。

 (桑野隆)

 

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