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最大風速7地点で更新、彦根で46・2メートル 台風21号

台風で倒壊した釣り鐘堂を撤去する住民ら=近江八幡市加茂町の蓮光寺で

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 非常に強い勢力の台風21号は、四日昼すぎから午後にかけ、県に最接近した。大津市北部や高島市では午後三時すぎ、一時間に約九〇ミリの猛烈な雨を観測し、記録的短時間大雨情報を発表。県内七地点で最大瞬間風速の観測記録を更新し、建物やライフライン、交通など各方面に影響が相次いだ。県内では、建物の倒壊などで一人が死亡、九人が重軽傷を負った。

 彦根地方気象台によると、降り始めの三日午後十時から四日午後四時までの降水量は、最も多い甲賀市土山で六八・五ミリに上った。午後二時すぎには、彦根市で観測史上一位を更新する最大瞬間風速四六・二メートルを記録。長浜市唐国や米原市朝日など六地点でも、最大瞬間風速の観測記録を更新した。気象台は午後二時半までに、県内全域に大雨暴風警報を発令した。

 県などによると、東近江市南花沢町の金属加工会社「メカトロエンジニアリング」での倉庫の倒壊では、七十代の男性一人が死亡、二人がけがをした。ほかにも県内では強風で転んだり、指をドアに挟まれたりした三十〜八十代の男女七人が重軽傷を負った。

 彦根市の国宝・彦根城では、国の重要文化財(重文)の佐和口多聞櫓(やぐら)のしっくいの一部がはがれ落ち、市文化財課が被害状況を確認している。彦根城では八月下旬に接近した台風20号でも、同櫓など二カ所で、しっくいがはがれる被害が出ていた。近江八幡市加茂町の蓮光寺では、釣り鐘堂が道路上に倒壊。野洲市小堤の正蓮寺でも、倒壊した山門が一時的に国道8号の下り車線をふさいだ。

しっくいがはがれた国宝彦根城の佐和口多聞櫓

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 米原市北方の通来寺では、釣鐘堂の建物が崩壊した。同寺は、六月末の竜巻で本堂の屋根が壊れるなどの被害があった。

 長浜市では、北部の木之本、余呉地区を中心に最大で五十三人が自主避難。市中心部の同市高田町では事務所の屋根が強風で飛ばされ、隣接する県道に散乱した。借り主の男性(47)は「けが人がなかったのが、不幸中の幸い」と話した。国道8号や365号などでは、トラック計六台が横転。いずれも運転手にけがはなかった。

 甲賀市甲南北保育園では午後二時前、木造平屋園舎のトタン屋根が一部はがれ落ちた。園児三人と職員四人にけがはなかった。

 ライフラインにも影響が出ている。関西電力によると、県内では午後一時五十分現在、近江八幡市や東近江市、多賀町などの計五千百六十戸で、停電が発生。高島市民病院でも一時的に停電した。

 台風の影響で、甲賀市議会は四日、この日再開した定例会の延会を決定。会期の変更はないが、一部日程を変更した。愛荘町議会でも、六人が登壇予定だった一般質問を一人で切り上げ、残りを五日に延期した。

 (台風取材班)

 

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