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調教馬用ゼッケンで再生バッグ 新商品2種類、好調

steedから新発売されたバッグ「ハロン」。手前の小さなバッグは「メン」=守山市水保町の「びわこみみの里」で

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 調教馬に使用後、本来なら廃棄されるはずのゼッケンを引き取ってバッグなどを製作、販売しているブランド「steed(スティード)」が、新たに二種類のバッグを発売した。オンラインショッピングではすでに品薄になるなど、好調な「出足」となっている。

 スティードは秀でた競走馬「優駿(ゆうしゅん)」の意味。守山市水保町の聴覚障害者施設「びわこみみの里」が、縫製業者らと連携してデザインや縫製、販売などを担当している。材料となる調教馬用ゼッケンは、日本中央競馬会(JRA)栗東トレーニングセンター(栗東トレセン)から譲り受けた。丈夫さや軽さ、洗える手軽さなどが売りで、収益は作業する障害者に給料として支払ってきた。

 新商品は、小さめのバッグインバッグ「メン」と、荷物の多い人向けのショルダーバッグ「ハロン」。日本語でたてがみを意味する「メン」(税込み五千四百円)は縦十八センチ、横二十三センチで、持ちやすいサイズ感と価格帯が魅力だ。一方、一枚のゼッケンを一切裁断せずに作った「ハロン」(同一万千三百四十円)は、縦四十八センチ、横四十一センチと大きめ。値段は張るが、販売開始から一カ月足らずで、すでにスティードの「一番人気」となっている。

 人気の理由は、用いた「白黒ゼッケン」の希少さにある。調教馬のゼッケンは、入厩(にゅうきゅう)先のトレセンや馬齢によって異なり、全六種類ある。栗東トレセンでは、二歳馬は緑地に白字、三歳だと黒地に白字のゼッケンを着ける。四歳以上になれば白地に黒字のゼッケンを与えられるが、レース成績の不振やけがなどから、白黒ゼッケンを着用できる馬は全体の一部。汚れが少ないなど、商品として利用できるものは、さらに一握りだ。

栗東トレセンで4歳以上の調教馬が身に着けるゼッケン。ハロンの材料で、一切裁断せずにバッグになる=守山市水保町の「びわこみみの里」で

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 そのため、バッグによっては、G1や重賞の勝ち馬の使用済みゼッケンを使っている可能性もある。こうした理由から、全国の競馬ファンから注文が相次いでいるという。

 同施設支援員の松岡幸子さん(61)いわく、「品切れになったら、十分な量の白黒ゼッケンが確保できるまで、一〜二年は販売されないかも」。購入が、障害者の支援やリサイクルにつながるのも、うれしい点だ。普段のお出かけで身にまとい、周りの馬好きに三馬身ほど、差をつけてみては?

 (高田みのり)

 

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