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大飯・高浜原発対象の訓練 県が初参加

安倍首相(画面左上)らにテレビ通話で状況を報告する三日月知事(右から3人目)=大津市京町の県危機管理センターで

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 関西電力の大飯、高浜両原発を対象とした国の原子力総合防災訓練が二十五、二十六日にあり、県が初めて参加した。高島市の住民がヘリで避難するなど、実践的な訓練で非常時に備えた。

 京都府北部を震源とする地震で大飯原発が事故を起こし、同時に高浜原発でも送電線トラブルによる事故が発生したとの想定。両原発から三十キロ圏内の緊急防護措置区域(UPZ)に含まれる高島市でも、震度5弱を観測したとして、訓練を進めた。

 二十六日は、UPZ内の朽木西小学校区の住民四十人が参加して実動訓練を実施。防災行政無線などで一時集合場所の同小に誘導した後、道路が寸断したと想定し、参加者のうち十四人を自衛隊と県のヘリで避難中継所の朽木中学校へ運んだ。

◆高島の住民40人参加 除染確認やヘリ避難

 県によると、ヘリを使った住民避難訓練は県内で初めて。

ゲートモニターで放射線量を測定する住民(左から3人目)ら=高島市の朽木中で

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 朽木中では、放射線量の計測や除染の手順を確認。ヘリで避難した同市の無職清水清さん(81)は「順調に避難できた。ヘリは時間的にも早く着くのでいい。原発事故が起きた時の心の準備は常にしている」とする一方、「道路が寸断し、もしヘリも飛べなかった時にはどうなるのか」と不安ものぞかせた。

 二十五日の訓練は大津市の県危機管理センターで実施した。テレビ電話機能を通じ、安倍晋三首相が緊急事態を宣言。三日月大造知事は、原発から三十キロ圏内に住む住民の屋内退避を指示するよう、高島市に伝達したと報告した。

避難先に自衛隊ヘリで到着した住民ら=高島市の朽木中で

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 訓練の最後に知事が「訓練でできないことは災害時にもできない。災害はいつ起きるか分からない。悪天候や複合災害などあらゆる事態を想定する」と講評した。テレビ電話では、相手方のスピーカーの音声が聞こえてしまうなど、改善点も指摘された。

 訓練には県のほか、県警、高島、長浜両市、陸上自衛隊、彦根地方気象台も参加した。

 (鈴木啓紀、岡屋京佑)

 

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