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停電や交通運休、相次ぐ 台風20号

手を清める手水舎(右手前)と柱ごと崩れてしまった屋根(左手奥)=彦根市京町の千代神社で

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 二十三日深夜から二十四日未明にかけて県に最接近した台風20号は、県内各地に停電、倒木などの影響を及ぼした。県が二十四日に開いた災害警戒本部員会議での報告によると、県内では男女三人が転倒するなどしていずれも軽傷を負い、ビニールハウスの損壊など農業被害も相次いだ。

 彦根地方気象台によると、二十三日午前零時から二十四日午前十時までの降り始めからの総雨量は、高島市朽木平良で最も多い二二九ミリを観測。二十四日午前一時すぎには米原市で、観測史上最も強い最大瞬間風速三一メートルを記録した。米原市や高島市では一時、計約九十戸が停電した。

 米原市河南のコンビニでは二十三日午後十時十分ごろ、駐車中の軽乗用車とトラックが強風により横転。米原署によると、トラック内で仮眠をとっていた五十代の男性が一時閉じ込められ、頭と左腕を打つ軽傷を負った。長浜市木之本町と大津市雄琴でもそれぞれ、強風にあおられた男女が転倒し、軽いけがを負った。

 県農政課によると、県内のビニールハウス三十五カ所が全半壊し、三百六十三カ所で一部を破損。果樹の落果や枝折れがあった畑は四三・六ヘクタールに及んだ。畜産や耕作地、水産業での被害は確認されていないという。

 公共交通では、JR西日本が始発から県内の四路線(東海道線、北陸線、湖西線、草津線)で運転を見合わせたが、午後一時ごろまでには、全線で通常通りの運転を再開した。

台風の影響で倒れたカシの木=彦根市の彦根城で

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◆文化財6件被害 柱に傾き、倒木

 県文化財保護課は二十四日、台風20号による県内の文化財の被害状況について、国指定の重要文化財(重文)三件と、特別史跡二件、県指定の文化財一件の計六件に、柱の傾きや倒木などの被害があったと発表した。

 このうち彦根市の国宝・彦根城では、国の重文に指定されている佐和口多聞櫓(たもんやぐら)と天秤櫓(てんびんやぐら)で、それぞれしっくいが剥げ落ちた。被害面積はいずれも一平方メートル程度。市文化財課によると、天秤櫓では木舞と呼ばれる芯部分の竹が露出した。市は今後、県と文化庁と協議して修復する。表門前では高さ十メートルのカシの木が倒れ、午前中通行止めとなった。

 文化財以外でも、同市京町の千代神社で、約二メートルの柱六本で支えられていた、手水舎の銅板葺(ぶ)き屋根が崩落。国の重文に指定されている本殿は無事だったが、布施博章宮司(41)は「言葉がない。新築するか修復するかどうかは、改めて決めたい」と肩を落とした。

 (高田みのり、成田嵩憲、大橋貴史)

 

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