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近江が豪快逆転 高校野球全国大会

近江−智弁和歌山 5回表近江無死、勝ち越しの本塁打を放ちガッツポーズする山田選手=甲子園球場で

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◆近江7−3智弁和歌山

 第百回全国高校野球選手権記念大会三日目の七日、県代表の近江は強豪の智弁和歌山と対戦し、劇的な勝利を飾った。近江は2点を追う四回、北村の左越え本塁打で同点に追い付き、五回には山田の右越え本塁打で勝ち越し。さらに八回、家田の右前適時打で加点し、またも北村が左越え本塁打を放って試合を決めた。今春の選抜大会で準優勝した強力打線相手に、四投手が継投し3失点に抑え、快勝した。次戦は、前橋育英(群馬)と十三日第三試合で対戦する。

◆リトルの絆が力をくれた 勝ち越し本塁打の山田選手

 球場に快音を響かせた打球は右中間に大きく弧を描いて飛び、勝ち越し本塁打となった。

 同点で迎えた五回、一番打者として打席に立った山田竜明選手(三年)。「スタンドの大声援に背中を押された」と、外角の直球を思い切り打ち返した。ダイヤモンドを走り抜け、仲間が大歓声で迎える本塁へ生還。「気持ち良かった」

 長打を得意としつつも、「打たなければ」との重圧に押しつぶされそうになることもある。「ちょっと打てないとすぐに落ち込んで、スランプに陥る」。そんなときに山田選手を支えたのは、木村龍之介選手(同)だった。「次は打てるから大丈夫」。そういわれるとスッと楽になった。

 二人は、中学一年からのチームメート。草津市の「草津リトルシニア」でプレーした。二人とも近江に進学が決まると、木村選手から手紙をもらった。「甲子園の電光掲示板に、二人の名前を並べよう」。小さいときからの夢の舞台に二人で立ちたいと、励まし合ってきた。

 迎えた決戦の日、電光掲示板には二人の名前があった。応援席には二人の古巣「草津リトルシニア」の中学生たち。「後輩にいいところをみせよう」と臨んだ試合。山田選手の本塁打に、木村選手は「いつも意識していた右方向へ飛んだ。あいつらしい本塁打」と笑顔でたたえた。

 強豪の智弁和歌山に、全力でぶつかってつかんだ大きな一勝。山田選手は「支えてくれた仲間のおかげで打てた」と話し、「気を引き締めて、次の試合も全力で戦う」と力を込めた。

 (安江紗那子)

◆青のスタンド最高潮

 応援団三千人の持つメガホンや帽子により、スクールカラーの青に染められた近江のアルプススタンド。得点のたびに大きな歓声が上がった。

8回表、北村選手が本塁打を放ち、喜びを爆発させるアルプススタンドで応援する近江の選手ら=甲子園球場で

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 二回に先制を許すも四回、北村恵吾選手(三年)が2点本塁打を放ち同点に。父哲也さん(50)は「四番の仕事をして、試合を振り出しに戻してくれた。流れを変えてほしい」と期待を込めた。

 五回には山田竜明選手(三年)が勝ち越し本塁打を放つと、アルプススタンドのボルテージは最高潮に。応援団長の茨木寿弥さん(三年)は「本当にうれしい。しかし試合はまだ中盤。もう一度気を引き締め直して臨んでほしい」と話した。

 八回、北村選手が再び2点本塁打を放つと、近江の選手らは抱き合って喜んだ。哲也さんは「先月が誕生日だった。最高のプレゼント」と涙ぐんで喜んだ。

 九回、中尾雄斗二塁手が捕球して勝利を決めると、応援団からは温かい拍手が送られた。チアリーダーを務めたダンス部の部長、木野内美咲さん(三年)は「強豪に勝ち、驚くと同時に本当にうれしい。次戦も精いっぱい応援したい」と話した。

 (籔下千晶)

 

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