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草津宿本陣、全資料8600点を調査 市が目録作成へ

草津宿本陣が所蔵する資料を調査する大学生ら=草津市草津3の草津宿街道交流館で

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 江戸時代に大名や公家の宿泊・休憩施設として使われた草津宿本陣(草津市、国史跡)で2日から、所蔵する全資料計約8600点の調査が本格化した。草津市は3年計画で目録を作成し、今後の保存や活用に生かす。全資料を調査するのは初めてで、担当者は「本陣に関する研究は少なく、資料を解読することで利用実態や仕組みの解明に期待がかかる」と話している。

 本陣内の蔵には古文書約五千点や、出入り口などに掲げられた木製の札「関札(せきふだ)」など約三千六百点が残されている。その一点一点について整理番号や資料名、年代、材質などを調査票に記入する。これまで関札や、宿場の通行録などを記した大福帳の調査は行われていたが、共通様式にまとめるため再調査する。

 愛知大の渡辺和敏名誉教授(日本近世史)が調査委員長を務め、県立大の東幸代教授(同)ら二人も調査委員に加わる。実務は草津宿街道交流館の学芸員や大学、大学院生が担う。二日は本陣近くの街道交流館で、県立大などの学生四人が資料一点一点のページ数を集計するなどした。

 本年度の調査費は二百三万円で、半分を文化庁の補助金で賄う。期間中は「資料調査だより」を定期発行し、成果を随時報告。終了後は報告書を刊行する。

 本陣では近年、皇女和宮が徳川家茂に嫁ぐ中山道の道中に立ち寄った際、大規模修理をしたことを示す絵図が見つかるなど、新資料の発見が続いている。本陣にはこのほか、浅野内匠頭や吉良上野介、新選組などが利用した記録も残る。

 (鈴木啓紀)

 

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