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近江、底力の再逆転V 高校野球滋賀大会

◆近江8−4綾羽

 大津市の皇子山球場で二十八日にあった第百回全国高校野球選手権記念滋賀大会。五十チームの頂点に立ったのは、二年ぶり十三回目の甲子園出場を目指した伝統校の近江だった。シード校の一角としてトーナメントを危なげなく勝ち上がり、決勝では、初の甲子園出場を懸けて勢いに乗る綾羽を退けた。八月五日から兵庫県西宮市の甲子園球場で開幕する全国選手権では、準優勝した二〇〇一年の旋風を再び巻き起こす。

◆「勝利導く」 近江の四番・北村選手 

6回裏近江2死満塁、勝ち越しの2点左前打を放つ北村選手=皇子山球場で

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 「抜けてくれ」。近江の四番北村恵吾選手(三年)の祈りを込めた打球は左前に飛び、二者をかえす勝ち越し打になった。

 近江は2点を追う六回、土田龍空(りゅうく)選手(一年)の適時打で同点に追いつき、なおも2死満塁。ここで北村選手に打順が回ってきた。

 前の二打席では凡退していた。打席に入る前に中尾雄斗主将(三年)から「任せたぞ」とハッパを掛けられ、「任せとけ」と応えた。自分のスイングだけを心掛け、初球の内角スライダーを振り抜いた。「皆が自分のためにつなげてくれた打席。絶対に打ちたかった」と語る。

 昨夏の大会では、決勝で彦根東に敗れた。「今年は絶対、甲子園に行く」と、打撃練習に注力。マシンの球速を145キロに設定し、全員がゴロを打ち返せるよう取り組んできた。

 「本塁打にこだわらず、走者をかえすのが四番の役目。勝利に導く働きをしよう」。高校通算42本の本塁打を放つなど、長打力はあるが、今大会では一発に頼らない姿勢を貫いた。

 結果、今大会では本塁打ゼロに終わった。それでも「チームが勝つことが大事。ここ一番で打てて、役に立てた」と笑顔で話す。「甲子園でも積極的に打ち、ベスト8を目指す」と、最後の夏の健闘を誓った。

 (安江紗那子)

◆自主練成果も悔しい敗戦 綾羽・山本大選手

5回表綾羽2死一、二塁、右前へ勝ち越し打を放つ山本大選手=皇子山球場で

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 五回2死、一、二塁で打席を迎えた綾羽の山本大樹選手(三年)。初球から積極的にバットを振り、甘く入った2球目の変化球を捉えた。一ゴロになるかと思われた打球はベースに当たって跳ね上がり、右前に転がった。

 運を呼び込んだ強い当たりは、毎日自主練習で自分を追い込んできた成果だ。「うまくなりたい」との一心で、昨冬からバットを振り続けてきた。

 貴重な勝ち越し打を放つも、チームは逆転され、初優勝の夢はかなわなかった。「負けたのが悔しい」と唇をかんだ。「次こそ優勝してほしい」と後輩にエールを送った。

 

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