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海外芸術家8人、古民家に滞在し制作 彦根・不破邸

主催した西村さん(右)と、アーティストの皆さん=彦根市高宮町の不破邸で

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 中山道の宿場があった彦根市高宮町の古民家「不破邸」で、韓国、ポーランド、スペインから来日したアーティスト8人が作品を滞在制作している。「アーティスト・イン・レジデンス」と呼ばれる活動で、初めての試み。企画した大阪市浪速区のアーティスト、西村のんきさん(61)は「どんな作品が生まれるか楽しみ」と語る。

 取り組みは、西村さんが主宰する団体「AT ARTS」と、高宮町で街づくりに取り組む県立大の学生による「おとくらプロジェクト」の主催。

 西村さんは三年ほど前、特別支援学校の教諭を退職したのを機に、展覧会やアーティストの交流事業を企画しようと、「AT ARTS」を始めた。昨夏、大阪市内で展覧会を開いたところ、不破邸近くで「座・ギャラリー」を運営し、おとくらプロジェクトを支援している横山栄一さん(59)が偶然、来場。滞在制作できる場所を探していた西村さんに不破邸を紹介したことから、具体化に向けて動きだした。

 八人のアーティストは西村さんのこれまでの活動で縁があったメンバー。七月一日〜八月十九日のうち、それぞれ十四〜五十日間、不破邸で共同生活をしながら、映像、立体、絵画など多彩な作品を制作する。古民家で寝起きし、ひと昔前の日本の夏の生活を体験。夜は蚊帳もつっている。

 ポーランドのコンラッド・ユースチンスキーさんは「慣れてくると、昔の日本の暮らしがフィットして居心地がいい」と話す。

 「アーティストが何を感じ、どんな作品を作るのか、その化学反応に期待したい」。西村さんは、宿場町の歴史と、さまざまな背景を持つアーティストたちの創造力がどう交わるかに期待。世界中で移民などを巡る対立が起こる中、「みんな文化や考えは違うけど、手をつないでいけることを示したい」と話す。

 展覧会は、八月の土日曜(四、五、十一、十二、十八、十九、二十五、二十六日)に「座・ギャラリー」で開催。併せて、大阪市港区の海岸通ギャラリーCASOでも八月二十二日から九月二日まで、展覧会を開く。月曜休館。いずれも入場無料。

 (井上昇治)

 

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