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琵琶湖の高水位続く、氾濫に警戒を

琵琶湖の水があふれ、水浸しになった湖岸の歩道や緑地=草津市北山田町の湖岸緑地で

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 活発化した梅雨前線による大雨被害で、県内に出ていた警報や土砂災害警戒情報は順次解除された。混乱していた公共交通も平常通りに戻りつつあるが、九日午後の時点で土砂崩れによる道路の通行止めなどが一部残っている。琵琶湖の水位も高いまま推移しており、県は氾濫への警戒を呼びかけている。

 彦根地方気象台のまとめでは、五日午前零時の降り始めからの総雨量は最も多い朽木平良(高島市)で四五三ミリに上った。八日には長浜、米原、彦根など県内五地点で七十二時間雨量が観測史上最大となった。

 県災害警戒本部によると、県内での人身被害は、高島市で六日早朝に農業用水路に流されて死亡した男性一人。このほか、八日には雨漏りの応急処置のため、農機具倉庫の屋根でブルーシートを掛ける作業をしていた大津市千町三の無職堀池正春さん(68)が転落して死亡した。

 県管理の道路の被害は、九日午後二時現在、六路線で土砂崩れによる通行止めが残っている。道路脇ののり面が約四十メートルにわたって崩れた長浜市木之本町黒田の国道365号では、復旧のめどが立っていない。

 JRは一部特急を除いて通常通りの運転に戻った。路線バスは近江八幡市内を走る長命寺線が一部で運休し、長浜市を走る余呉バスが国道365号の通行止めで一部ルートで迂回(うかい)している。

 最高で七十七センチに達した琵琶湖の水位は九日午後六時時点でプラス七十一センチまで下がったが、湖岸の低い場所で浸水が懸念される「氾濫注意水位」のプラス七十センチは超えたまま。県内六十八カ所ある湖岸緑地のうち、十七カ所で浸水などを理由に閉鎖している。

 文化財にも被害が出た。長浜市早崎町の竹生島では七日朝、都久夫須麻(つくぶすま)神社の建物下の土砂が高さ十メートル、幅八メートルにわたって崩れているのが見つかった。地元の竹生島奉賛会によると、取水施設が破損したため飲料やトイレの水がまかなえず、観光客の受け入れを控えている。奉賛会会長の田辺兵一さん(80)は「お客さんに不便はかけられない。早期に復旧させたい」と話した。

 (角雄記、渡辺大地)

 

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