トップ > 滋賀 > 7月5日の記事一覧 > 記事

ここから本文

滋賀

のぼりざお、全国シェア3割 甲賀の上西産業

旗や椅子カバーなどの商品サンプルを前にする上西社長=甲賀市水口町新町の上西産業で

写真

 全国のイベントや店舗などで目を引くのぼり旗や、記者会見のバックボード。もしかしたら、それは上西(じょうにし)産業(甲賀市水口町新町)の商品かもしれない。販売促進や催事用商品の製造販売を手がける同社は、はやり廃りの激しい世の中を見据えながら、ワンストップで顧客のニーズに応える「便利屋」を追求している。

 のぼりざおの全国シェア(市場占有率)は三割を占め、酒販やコンビニ、パチンコ店、携帯電話会社など取引先は三万社近く。二〇二〇年の東京五輪に向けた招致活動でも、同社ののぼり旗や横断幕が一役買ったという。

 売り上げの大きな柱となりつつあるのが、札幌市の「YOSAKOIソーラン祭り」や、名古屋市の「にっぽんど真ん中祭り」の関連グッズ。「北海道ではやるものは全国ではやる」といち早く目を付けて協賛に名を連ね、派手さを競う各チームの長ばんてんなどの衣装製作を引き受ける。

 こうした製品は大量生産ではないため他社が参入しにくく、上西英樹社長(59)は「小ロットのニッチな需要に生き残りを賭ける」と話す。展示会や合同就職説明会などに必要なバックボード、椅子カバー、スタンドバナーなど一式をそろえた「ブースセット」の製作にも力を入れている。

 当初はアサガオや菊の支柱、小型ビニール温室といった園芸用資材が主力製品だったが、一九七九年に県内で開かれた高校総体が転機に。支柱を応用して伸縮可能なのぼりざおを開発。旗の製造にも乗りだし、選挙事務所や店舗などに需要が拡大していった。

 安価な中国製品の攻勢など環境は厳しいが、上西社長は「単なる製造業ではなく、あらゆる物をそろえて届ける企画力が求められている。こちらから提案していける便利屋を目指したい」と意気込む。

 (築山栄太郎)

 <上西産業> 1972年に父で会長の武さん(85)が創業。東京営業所(東京都北区)を合わせ、従業員100人。資本金7000万円、年間売上高は約20億円。個人情報を適切に取り扱う事業者を示すプライバシーマーク、国際標準化機構(ISO)の品質管理規格9001、環境規格14001を取得。(問)0748(62)1820

 

この記事を印刷する

中日新聞・北陸中日新聞・日刊県民福井 読者の方は中日新聞プラスで豊富な記事を読めます。

新聞購読のご案内

PR情報

地域のニュース
愛知
岐阜
三重
静岡
長野
福井
滋賀
石川
富山

Search | 検索