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移住、まずは空き家でお試しを 東近江市が体験住宅

体験住宅の外観。1階の屋根にサルが居た=東近江市政所町で

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 東近江市が、東部の山あいの奥永源寺地区に、移住体験ができる住宅をオープンさせた。移住の希望者に田舎暮らしの具体的なイメージを持ってもらうのが狙い。本格的な移住の前に、山間地での生活に触れてもらい、背中を押したい考えだ。

 同市政所町の集落内にある木造二階建ての一軒家は築十二年の3LDKで、延べ百六十五平方メートル。ログハウス風の内装が調和し、ウッドデッキや、まきストーブも備えている。冷蔵庫やガスこんろ、温水洗浄便座もそろい、寝具さえ持ち込めば居住できる。

 五年ほど空き家で、市の空き家バンクに登録されている物件。田舎暮らしを体験できる住宅が全国に広がる中、市が所有者の理解を得て整備した。

 市から空き家バンク事業の委託を受けた「東近江住まいるバンク」が管理し、希望者に貸し出す。担当の吉原遼さん(32)によると、奥永源寺地区の体験住宅は、きれいな空気と豊かな自然を求める移住希望者に最適だ。一方で、日没と同時に辺りは真っ暗。買い物は麓まで車で下りねばならず、サルも現れる。

 体験住宅で数日過ごすだけでは実生活は分かりにくいのが現実。吉原さんは「繰り返し利用し、魅力も大変な部分も感じてほしい」と呼び掛ける。市も、子育て世代向けには、最寄りの幼児園や公園などを見て回れるコースを用意するなど、滞在モデルプランの作成を検討している。

 「移住を考えている人に、地域の良さを感じてもらい、一歩を踏み出すきっかけをつくりたい」と市の担当者。行きすぎたサービスはあえてせず、地元の人との交流も、近くに住んで体験住宅の運営を助ける市地域おこし協力隊員の葛原穂高さん(32)が「ご近所付き合い」の範囲で橋渡しをしてくれる。

ログハウス風の内装=東近江市政所町で

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 一定の効果が確認できれば、市は、市内の琵琶湖近辺や中心市街地などに別の体験住宅を整備。市域の広さを生かした多様な生活環境をPRする。

 政所町の体験住宅は、一泊以上の受け付けで、連続六泊まで可能。利用料は高校生以上が一泊三千円、中学生以下は無料。一週間前までに申し込む。寝具のレンタルがある。(問)東近江住まいるバンク=0748(22)3366(平日午前九時〜午後六時)

 (小原健太)

 

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