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五箇神社の歴史を後世に 東近江の諏訪さん出版

五箇神社の歴史をまとめた書籍を自費出版した諏訪さん=東近江市宮荘町で

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 東近江市宮荘町の諏訪一男さん(75)が、地元の五箇神社の歴史をまとめた「鎮守の神様 五箇神社の歴史(誌)と宝物」を自費出版した。「神社を守ってきた先人に感謝し、歴史を後世に伝えたい」と話している。

 五箇神社は創建不詳ながら歴史は古く、天智天皇の子、川嶋皇子が六九一年、治水などの祈願に参拝した記録が残っている。江戸時代後期の一八三九年に造られた現本殿は、著名な宮大工が建造に関わったとされ、二〇〇五年に市指定建造物文化財となった。

 諏訪さんは一九七七年から神社の雅楽団の一員として活動。もともと長野県の諏訪大社の宮司に連なる家系で、神社への関心が高かったこともあり、十年ほど前からは、神社に伝わる約千三百点の古文書をカメラで撮影。デジタル化して現状を保存した。

 そんな諏訪さんが感じていたのが、口伝えに頼っていたため、統一された神社の歴史がなかったこと。本としてまとめたいと考え、四年をかけて古文書の内容を整理した。

 大化の改新や関ケ原の戦いなど歴史的な事件にも触れながら記述。現在に伝わる神事や祭りの起源にも触れた。読んだ人の理解が進むよう、五百点以上の写真をフルカラーで添えたのも特長。江戸時代の建物の図面と現在の建物を比較できるようにするなど視覚的にも工夫を凝らした。

 特に詳しく紹介したのが一八五七年に完成し、今も現役の大みこしだ。きらびやかな意匠や、彫り物の写真を数多く掲載。丸太一本から彫りだした装飾には、職人たちの卓抜した技巧が見て取れる。

 「大学や博物館でなく、地元がしっかり資料を保管していたからこそ、本にまとめられた。奥深い歴史があることを知ってもらえれば」と笑顔を見せる。

 A4判九十五ページ。市内の小中学校や図書館に寄付するほか、希望者には販売する。五千円。(問)諏訪さん=090(4902)4392

 (小原健太)

 

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